ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

スポンサーリンク



低ストレス社会はゲームも低ストレス? ただし……

息抜きのためにゲームをするからストレスをかけないでくれ

最近、いくつかのゲームでリリースやアップデートがあった。その中には一見難易度が優しかったり、一部の短気なユーザーに媚びているように見えるものがあった。でも、よく考えてみると、ストレスをなくす代わりに別の方向での引き締めを図っている。適度に難しく、しかしストレスでユーザーが離れていかないようなゲームが目指されているようだ。

 

 

 

 

レベルアップでHP/MPを回復する 

ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて」が発売された。このゲームには、レベルアップ時にHP/MPを回復するという特徴がある。最初のダンジョンでは、NPCのエマがHP/MPを1ターンごとに回復してくれるなど、死にづらく、スリルが感じづらい構造になっている。MPが尽きる前にダンジョンを出たり、リレミト(ダンジョン脱出の呪文)とルーラ(テレポートの呪文)のためのMPを残したりするという戦略ももはや必要ないのかもしれない。


レベルアップ時にスタミナが回復する仕様自体は、ソーシャルゲームの普及で定着しているが、この手のゲームではなかなか見ない。死ぬというストレスを廃した結果とも見られるが、一方で魔物の攻撃時のダメージも増えているように思えた。ゲームを簡単にする傾向はリメイク作品によく見られたが、いっぱい回復してくれるというのは珍しい調整だと思う。


少し触った程度なのでその先はわからないが、冒険というよりも、息抜きという側面が強くなってきているのかもしれない。

 

シリーズでガシャを分ける

aikatsu-pos.bn-ent.net

 

アイカツ!フォトonステージ」の7月のアップデートでは、シリーズ間のガシャの分離が行われた。もちろん、全部のシリーズが好きという人もいるのだが、世界観が変わった続編の『アイカツスターズ!』を支持していないファンも多いようだ。


アイカツスターズ!』のキャラクターは後から追加されたために高レアフォトをあまり持っていないし、無印『アイカツ!』キャラと組み合わせるとボーナスが減ってしまう。そうしたデメリットからスターズのフォトを欲しがっていない人もいたのかもしれない。


ただし、ガシャを分けた引き換えに、シリーズボーナスが追加された。これにより、そのシリーズの曲はそのシリーズのキャラクターを多く含むうユニット構成でないと高スコアを出せなくなった。『アイカツスターズ!』の曲で高スコアを出すために、これまで『アイカツスターズ!』のキャラを持っていなかった人も『アイカツスターズ!』のキャラが必要になったのだ。


フォトカツ運営が差し出した飴は、それほど甘くなかったようである。

 

負けてもポイント付与

www.konami.com

 

遊戯王デュエルリンクスのマカロンイベントでは、負けても通常の半分程度のポイントがつくようになった。同ゲームで最初に行ったマカロンイベントは、原作の決闘者の王国(デュエリストキングダム)という大会をモチーフにしていて、デュエリストに勝たないと「スターチップ」が手に入らなかった。

 

しかし、レベルが高いプレイヤーは、レベルの高い敵が出てくるので勝ちにくく、「スターチップ」が集めづらかった。その救済だと思われるが、復刻したイベントや同じ形式の別のイベントでは、負けてもポイントがつくようになった。


最近の同形式イベントでは、ドロップアイテムが手に入らなかった人の救済のために、交換所用のポイントもドロップアイテムとして用意している。ポイントを貯めると一部のドロップアイテムと交換することができ、目当てのカードが全く手に入らなかったという事態を防ぐことができる。


ただし、交換所ポイントはあまりドロップせず、何回勝利するなどのノルマによって獲得される交換所ポイントの方が多い。レアカードは簡単には渡してくれないようだ。

 

苦がない≠楽しい

ストレスがないゲームというのは、必ずしも楽しいわけではない。難しい物事にこそ達成感があり、達成することによって人は快感を覚える。逆に、難しすぎるゲームは、達成感というよりも怒りの不快感を覚えてしまう。ゲーム業界はプレイヤーに良質の脳内物質を分泌させるために、日々脳内物質を分泌している。

スポンサーリンク