クリアしたと思ったのにしてなかった
昨日、ドラゴンクエスト11を全クリしたので報告させていただく。表ボスは2週間前(8/10ごろ)に倒していたのだが、裏ボスを倒したのは、昨日(8/23)だった。
なぜそのようなことになったかといえば、ゲームのボリュームによるところが大きい。私が3DS版のソフトを手にしたのは、発売から4日遅れの8/2だった。そこから1週間かけてゲームをやり、8/10ごろに「クリア」した。ところが、それは1つの物語のはじまりに過ぎなかった。
「クリア」したので、お約束通り、冒険の書に★マークが付いていた。しかし、冒険は終わらない。ある段取りによって裏ボスが復活してしまい、勇者一行は新たな旅に出る。新たなお遣いや新たな中ボスも登場し、とても「おまけ」とは思えなかった。
マップ自体はクリア前とほとんど変わらないのだが、状況はめまぐるしく変わっていく。変わりゆく世界の中を冒険するというのが、ドラクエ11の正しい説明と言えるだろう。
ネタバレはしない
この記事では、さすがにもういないであろうドラクエ11をプレイしていない人に向けて、オススメをする。しかし、ネタバレはしない。ゲームのストーリーはゲームをプレイした人だけが知るべきものだし、今作のネタバレをしてしまうとつまらないと感じるからだ。
つまり、全クリしたからわかることを、ストーリーになるべく言及せずに書いていくというのが、今回の記事である。
マップの構造
今作は、同じ世界を複数回に渡って冒険するという作品だ。つまり、序盤に世界地図のほとんどを踏破することになる。しかし、物語が進むにつれ、新たな街の存在が明かされたり、新たな道が開けたりする。同じマップ上でも、出現するモンスターは目まぐるしく変わるため、退屈しない。
一方で、今作では、ワープ呪文の「ルーラ」が実質的に使えなくなることが何回かあり、プレイヤーに冒険を促している。そのほかにも使えなくなるものはある*1ので、プレイヤーにおかれては、今を楽しむ姿勢が重要となる。
豊富な装備
ドラクエ11は多種多様な装備品を提供している。今作で武器や防具・アクセサリーを手にする手段は主に3つ。購入・獲得・鍛治である。
とはいえ、今作で装備品を購入する場面は極めて限定的だ。なぜなら、多くの武器・防具・アクセサリーは、鍛治で作れる。本当に重要な装備品は直接受け取るか、重要なダンジョンの宝箱などから拾得する。ある程度まで進むと鍛治の素材集めに苦労することになるが、錬金釜や鍛治がなかった時代よりは幾分楽だと思う。
各キャラにおいては、それぞれに専用装備があり、特定のシリーズを揃えることで服装が変わるようになっている。今作ではそのような装備がたくさんあり、冒険の段階を追うごとに登場人物の姿が目まぐるしく変わっていく。伝説の装備もたくさんあるので注目してもらいたい。
ゲームの裏にあるサブストーリー
伝説の勇者一行
今作に限らず、ドラクエシリーズのテーマは「伝説の後継者」にあると思う。でも、今作ではその色が旧作よりも強い。先代勇者の活躍はCGで詳細に表現されるし、勇者を取り巻くあらゆるものに伝説が設定されている。細かな宗教的な行いにも意味が込められていて、物語のバックボーンがすごくしっかりしている。
ちなみに、一部では旧作キャラクターやBGMも使われていて、「時渡りの迷宮」がないPS4版でも楽しむことができる。もちろん、旧作をプレイしていない人でも十分楽しむことができるが、1つでも旧作をプレイしたことがある人は、オマージュを楽しめる部分があると思う。
それぞれの過去
伝説の後継者とは言っても、キャラクターたちは伝説の後継者の入れ物ではない。彼らには、それぞれの人生がある。彼らの過去は序盤ではほとんど明かされないのだが、物語が進むにつれてだんだんわかっていく仕組みになっている。細かい仕草や「はなす」コマンド*2に注目しながらプレイしたい。
何に時間がかかったのか
とは言っても、「クリアしたと思ったら途中だった」ぐらいのことで、全クリに3週間もかかるはずはない。
私が時間をかけたもの、それは装備を集めるための「試練」だ。過去作でもあったターン制限付きのバトルが今作では複数あって、それをクリアしないと手に入らない装備品や装備品の「レシピ」がある。クリアのために強いじゅもんやとくぎが必要になるため、それを覚えるためにレベル上げをしていたのだ。
前述の通り、装備の作成には素材が必要なため、時にはモンスター狩り(確率でドロップ)をする必要もある。盗賊のキャラクターがいるため、そこまで苦にはならない。だが、強い装備のレシピが手に入るたびに素材集めをするので、時間がかかってしまった。コレクター気質の人にとっては長い道のりになるかもしれないが、頑張ってほしい*3。
最後に
DQ11を買ったなら、約束してほしい。どんなことがあっても、最後までプレイするということを。正直、ドラクエ史上でも稀に見るシリアスなストーリーなので、投げ出したくなる人もいると思う。でも、ドラクエ11はシリアスなまま終わる作品ではないので、どうか希望を信じて、ゲームを進めていただきたい。
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