ストラクチャーデッキEX「ネオス・フュージョン」
ストラクチャーデッキEX「ネオス・フュージョン」が登場した。
このデッキには、『E・HERO ネオス』やN(ネオスペーシアン)モンスターに関連したカードが収録されている。
「コンタクト融合」で出す融合モンスターも入っており、ネオスデッキ構築のために、ぜひほしいデッキである。
コンタクト融合とは
融合カードを使わずに、エクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する。
このとき、融合素材はフィールド上にそろえる必要がある。
素材は墓地へは行かず、デッキに戻る。
融合モンスターはエンドフェイズにエクストラデッキに戻る。
また、コンタクト融合は特殊召喚扱いなので、「融合召喚」に関する効果は使えない。
「融合」カードを使った融合召喚もできない。
- ストラクチャーデッキEX「ネオス・フュージョン」
新ストラクチャーデッキEX:ネオスの特殊召喚が楽に
コンタクト融合には、素材を特殊召喚することも大切だ。
今回のストラクチャーデッキで登場した特殊召喚の手段を紹介する。
ネオスペース・コネクター:デッキから融合素材を特殊召喚
通常モンスターであるE・HERO ネオスには、さまざまな特殊召喚の方法があった。
でも、手札や墓地からの特殊召喚が主だった。
今回、新カード「ネオスペース・コネクター」が登場した。
このカードは、召喚時に手札・デッキからネオスかNモンスターを1体特殊召喚できる。
さらに、このカードをリリースすることで、ネオスかNモンスターを墓地から蘇生できる。
1ターンでコンタクト融合に持ち込めるスグレモノだ。
NEXT:ガラ空き状態からコンタクト融合へ
もう1枚すごいカードがある。
罠カード「NEXT(ネオスペースエクステンション)」だ。
このカードは、Nモンスターとネオスを手札・墓地から好きなだけ特殊召喚できる。
効果が無効になり、エクストラデッキからは融合モンスターしか特殊召喚できなくなる。
自分の場にモンスターがいない場合は手札から発動できるインチキ効果も持っている。
通常召喚はできるので、「オベリスクの巨神兵」などのアドバンス召喚も可能である。
ストラクチャーデッキEX「ネオス・フュージョン」では、1枚でコンタクト融合の素材をそろえられるカードが登場した。
ネオス融合モンスターの出し方
さまざまな融合カード
ネオスとE・HEROにはさまざまな融合カードがある。
普通の融合モンスターであれば、「融合」でも出せる。
E・HERO融合モンスター専用の「ミラクル・フュージョン」「平行世界融合」もある。
条件を無視:デッキから融合素材を墓地へ
それ以外に、召喚条件を無視して特殊召喚するカードが2種類ある。
これらのカードは、コンタクト融合にも通常の融合にも使える。
ひとつは「ミラクル・コンタクト」。
手札・フィールド・墓地の融合素材をデッキに戻して特殊召喚する。
ただ、これだと墓地から特殊召喚する効果とは噛み合わない。
もうひとつは、「ネオス・フュージョン」。
このカードはストラクチャーデッキで初登場した。
手札・デッキ・フィールドの融合素材を墓地へ送って、特殊召喚する。
ネオスを素材とする融合モンスターが破壊される場合、あるいは自分の効果でエンドフェイズにデッキに戻る場合、墓地のこのカードを身代わりにできる。
ただし、3体以上を融合素材とするモンスターは特殊召喚できない。
さまざまな融合カード・特殊召喚カードを使い分けよう。
N(ネオスペーシアン)とコンタクト融合体
では、それらのカードでどんなモンスターが出せるのか?
融合素材となるNモンスターとともに紹介する。
N・アクア・ドルフィン:手札誘発を破壊
手札を1枚捨てることで、相手の手札を確認できる。
モンスターを選び、自分フィールドのモンスターの攻撃力未満だったら、破壊して500ダメージを相手に与える。
それ以上だったら、自分が500ダメージを受ける。
「クリボール」などの手札誘発の対策に有効なカードとして知られる。
コンタクト融合体の「E・HERO アクア・ネオス」は、内容を見ずに破壊し、ダメージも与えないので、旨味が薄れる。
N・エア・ハミング バード:コンタクト融合体が強い
相手の手札1枚につき、500ライフポイント回復できる。
この効果自体は微妙だが、コンタクト融合体の効果が強い。
「E・HERO ストーム・ネオス」は、エア・ハミング バードとN・アクア・ドルフィンのコンタクト融合体。
メインフェイズ時に魔法・罠カードを全て破壊できる。
自身の効果でEXデッキに戻ったときに、フィールド上のカードを強制的に全部デッキに戻す。
単体のコンタクト融合体である「E・HERO エアー・ネオス」は、相手のLP-自分のLP分だけ攻撃力がアップする。
強すぎることもあってか、2019/4/24現在、実装されていない。
N・グロー・モス:デッキ破壊&バトルフェイズ強制終了
戦闘時、相手がカードを1枚ドローし、その種類に応じて、効果を適用する。
モンスターなら、バトルフェイズを強制終了する。
魔法なら、N・グロー・モスの直接攻撃にする。(相手ターンはそのまま攻撃を受ける。)
罠カードなら、N・グロー・モスが守備表示になって、その攻撃は中止される(相手ターンは攻撃を受ける)。
基本的には、サイレント・マジシャンデッキなどに混ぜて、デッキ破壊要員として使う。
コンタクト融合体の「E・HERO グロー・ネオス」は、メインフェイズに相手のフィールド上の表側表示カード1枚を破壊して、上記と同じ効果を発動する。
永続・装備・フィールド魔法を使う相手には、直接攻撃できる。
N・ブラック・パンサー:モンスター効果を奪う
相手フィールド上のモンスターの名前と効果を得る汎用カード。
デュエルリンクスのように、環境が固定されやすい状況では、活かしやすいのではないか?
例えば、ユベル第2形態(—Das Abscheulich Ritter—)の効果を拝借すれば、相手フィールド上のモンスターを一掃できる。
一方、コンタクト融合体の「E・HERO ブラック・ネオス」はモンスター1体の効果を無効にできる。
ブラック・ネオスがフィールドに存在する限り、この効果は続く。
N・フレア・スカラベ:攻撃力が大幅アップ
相手フィールド上の魔法・罠カード1枚につき、400ポイント攻撃力がアップする。
もともとの攻撃力が500なので、2100まで上がる。
コンタクト融合体の「E・HERO フレア・ネオス」は自分フィールド上も数えるので、火力がすごい。
普通のネオス融合モンスター
以下は、コンタクト融合ではない、普通の融合モンスターの説明。
特殊召喚に使うカードによって、適用されない効果や、弱まる効果もあるので、よく考えよう。
E・HERO ゴッド・ネオス
融合素材は、ネオス・N・HEROモンスター1体以上ずつ、合計5体。
上記のいずれか1体を除外して、その効果を得る。
ネオス用のどの融合カードとも相性が悪い。
召喚コストが重すぎるので、おすすめしない。
E・HERO ネオス・ナイト:2回攻撃
ネオス+戦士族モンスターを融合素材とする。
アクア・ドルフィンや、ネオスペース・コネクターも戦士族である。
召喚条件を無視して特殊召喚するカードでは、融合召喚時の効果が使えないので、注意が必要だ。
相手に戦闘ダメージは与えられないが、2回攻撃する効果でブレイヴ・ネオスと差別化できる。
E・HERO ブレイヴ・ネオス:星4効果モンスターが素材
ネオス+レベル4以下の効果モンスターを融合素材とする。
攻撃力は墓地のE・HEROモンスター1体につき100ポイントアップする。
戦闘で相手を破壊したときに、ネオスの名前がテキストに入っている魔法・罠カードをデッキから手札に加える効果は優秀だ。
このカードはネオス・フュージョンと相性がよい。
ミラクル・コンタクトやミラクル・フュージョンとは相性が悪い。
墓地が減ってしまったら、効果が台無しだ。
効果モンスターをデッキから墓地へ落とす手段としても注目されている。
エクストラデッキの上限が増える機能のリリースも告知されていて、いろいろ活かせそうだ。
ネオスを融合素材とする融合モンスターは、融合カードとの相性に気をつけよう。
ネオスを帰らせない手段
ネオスデッキで怖いのは、エンドフェイズにデッキに帰ること。
それを防ぐのが、フィールド魔法「ネオスペース」と装備魔法「インスタント・ネオスペース」である。
これらのカードを使えば、ネオスがデッキに戻る効果を使わずにすむ。
インスタント・ネオスペースなら、装備モンスターがフィールドから離れた場合に、ネオスを特殊召喚できる。
それから、魔法カード「ネオス・フュージョン」を使った場合、このカードをエンドフェイズに墓地から除外すれば、帰らずにすむ。
フィールドのガラ空きを防ぐ方法
速攻魔法「コンタクト・アウト」を使うことでも、デッキから融合素材1組を特殊召喚できる。
ただし、デッキに1組がそろっていて、かつカード名が記されている必要がある*1。
ネオス・ナイトやブレイヴ・ネオスは具体的なカード名を記していない。
NEXで特殊召喚したモンスターを素材にしたモンスターはメインデッキに戻らないので、対象外である。
一方で、通常のコンタクト融合体であれば、ミラクル・コンタクトで出したものであっても、コンタクト・アウトを適用できる*2。
こうしたカードを使って、ガラ空きを防ごう。
それでも不安な場合は、NEXTや波紋のバリア—ウェーブ・フォース—を使えばよい。
「ネオスペース」「ネオス・フュージョン」などを使えば、コンタクト融合体はエンドフェイズにデッキに戻らずにすむ。
「コンタクト・アウト」は融合モンスターにカード名の記された融合素材1組がデッキにそろっていないと、特殊召喚を適用できない。
豊富なドローソース
ところで、ネオスペーシアンはドローソースが豊富である。
そちらも紹介しておきたい。
N・グロー・モス+魂の共有—コモンソウル—
N・グロー・モスは、相手のデッキ破壊と遅延を狙えるカードだ。
一方で、相手フィールドに送りつけたら、戦闘時に自分がドローするので、ドローソースに化ける。
ドローに失敗しても、攻撃力・守備力が低いので、大ダメージを与えられる。
その方法のひとつが「魂の共有—コモンソウル—」だ。
このカードは、フィールド上のモンスター1体を指定し、そのモンスターのいるフィールド上に手札のNモンスターを特殊召喚する。
これを使えば、N・グロー・モスを相手に送りつけられる。
こちらはストラクチャーデッキに1枚入っている。
コンバート・コンタクト:実質4枚ドロー
自分フィールドにモンスターがいない場合に発動できるカードである。
手札とデッキからNカードを1枚ずつ墓地へ送り、2枚ドローする。
ネオスデッキでは墓地も実質手札なので、えげつない量のカードを「ドロー」できる。
20枚デッキを4枚削れる夢のカードだ。
スペーシア・ギフト:最大3枚ドロー
自分フィールド上のNモンスターの種類だけドローできる。
デュエルリンクスでは、基本的に3枚が上限である。
NEXTを使えば、3枚ドローは容易だ。
そのまま3体リリースのアドバンス召喚に持ち込めば鬼に金棒である。
ただ、コンタクト融合が前提の場合、3種類以上を入れるのは少々きついかもしれない。