少年向けアニメから生まれたキンプリ?
DMMから、新作ゲーム「装甲娘」がリリースされた。
「妖怪ウォッチ」「イナズマイレブン」のレベルファイブがかつて生み出したコンテンツのリブートは、男児アニメ界の「キンプリ」になれるだろうか?
装甲娘とは
少女たちは突如として、荒廃した平行世界の東京に飛ばされ、戦いに巻き込まれていく。
原作は、男児向けのプラモデルと携帯ゲーム機用ゲームを販促するマンガおよびアニメ「ダンボール戦機」。
少女たちはそのダンボール戦機が放送された世界の人間だ。
プレイヤーである「隊長」の力を借りながら、集団生活を送る。
かたや、敵は正体不明のロボット集団「ミメシス」。人間を襲うミメシスに対抗できるのはLBXを身にまとった少女たち「LBCS」だけ。
はたして少女たちは無事ミメシスを倒せるのか?
ダンボール戦機とは
主人公の少年たちがロボット玩具LBXを悪用するテロリストらに立ち向かった。
「メダロット」や「カスタムロボ」のように、パーツを組み替えて戦うロボットもの。
アニメでは、CGによる大迫力のミニチュア戦闘と、小さなおもちゃが世界の安全保障上の脅威になっていく展開が話題になった。
表題の「ダンボール」は、LBXのフィールドが激しい攻撃や爆発に耐えうる強化ダンボール製であることに由来する。
よくある勘違いだが、LBX自体はダンボール製ではない。それから、戦記ではなく戦機である。
原作は未履修でもOK 登場人物は新キャラ
今作は、ダンボール戦機を原作としているが、ダンボール戦機を知らなくても問題ない。
原作にも少女のキャラクターが何人かいて、「ジャンヌD」のような女性型のLBXも登場している。
3作目の「ダンボール戦機ウォーズ」では、女性のみのチームも出ていた。
だが、今作は原作と関係ない世界であり、登場人物は全員新キャラ。
今のところ、彼女たちは一切登場しないと思われ、それらの人物を知る必要はない。
推しLBXが登場する原作をチェック
とはいえ、原作に関する言及があるのは事実。
推しの装甲娘ができたら、原作を見たり、プレイしたりするのもよいと思う。
ブラウザゲーなのによく動く
今作はゲームソフトではなく、パソコンのブラウザ(インターネット閲覧ソフト)で動く。
特別なコントローラーなどは必要なく、マウスやタッチパッドのクリックだけでプレイ可能だ。
映像に関しては、Live2Dというシステムを採用していて、キャラクターの絵が表情豊かに動く。
(プレイヤーである隊長の声以外)フルボイスなのも魅力的だ。
高すぎるプレイのハードル!?
私もプレイしようと思い、パソコンを開いた。
パソコンは公式のシステム要件を満たしていた。
この手のゲームには珍しく、Macにも対応しており、マカーの私にとってはうれしい。
ところが、ゲームは動かなかった。
動画を映すために「WebGL2」という特別な機能を使う必要があるため、古すぎるパソコンでは対応できないようだ。
とても悔しい……
スマホ版は出ないの?
今作はPC/Mac版が先行リリースされている。
パソコンがないという方も、今後配信の予定があるので、ひとまず待っていただくか、ネットカフェなどでプレイしてほしい。
私は待ちきれないので、わざわざネットカフェに行ってプレイした。
ネットカフェのパソコンはゲームに最適化されたものも多い。
おかげで快適にプレイできた。
ドリンクバーのほか、ソフトクリームやお菓子が食べ放題の場所もあるので、プレイしたい人はネットカフェに足を運ぼう。
どんなゲーム内容?
ゲームの内容は、敵が自陣に入らないように防衛するというものである。
- 防御担当のガーディアン
- 肉弾戦担当のストライカー
- 近距離攻撃担当のブレイブ
- 遠距離攻撃担当のマークスマン
- 回復担当のメディック
の5つの属性を駆使して、自陣を守る。
戦闘はほぼ自動で行われるが、少女を出撃・撤退させる操作と必殺ファンクション(必殺技)の入力はプレイヤーがしなければならない。
キャラクターが持つ「サイズ」にしたがって出撃させなければならない点、出撃させる順番で有利不利が大きく変わる点など、意外と奥が深い。
詳しくは装甲娘のゲームページへ。
ダンボール戦機じゃないけれどダンボール戦機
ゲームを手がけるDMMは、ダンボール戦機のDNAを受け継ぎつつ、ダンボール戦機ではないものを作っている。
もちろん、女の子が戦うのは全くもってダンボール戦機ではない。
でも、メインキャラの「ミカヅキ カリナ」(アキレス)はまぎれもないダンボール戦機の主人公だ。
ストーリーのところどころでダンボール戦機らしさも垣間見えるし、十分ダンボール戦機だと言えると思う。
ダンボール戦機版の「キンプリ」になりうるポテンシャルは十分にあるので、ダンボール戦機に触れたことがない人もやってほしい。