ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

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横スクロールダンジョンRPGレーシングカジノ鍛治ゲーム「ドラゴンクエスト11」について

ミニゲームが本編に直結してしまうゲーム

皆さんは横スクロールダンジョンRPGレーシングカジノ鍛治ゲーム「ドラゴンクエスト11」をご存知だろうか?

 

これは、伝説の勇者の生まれ変わりである主人公が、横スクロールのダンジョンを探検し、カジノで勝ち、乗馬レースをしながら、最強の武器を作るゲームである。

 

 

というのは嘘

というのは嘘で、ドラクエ11はただのRPGである。

 

しかしながら、ミニゲームが本編と深くつながっている部分があり、私を含め、苦戦を強いられている人がいる。

特に、ドラクエシリーズ定番の伝説の装備が、ミニゲームをクリアしないとゲットできないという深刻な問題があり、単なるゲーム下手の僻みでは済まされない事態になっている。

 

ドラクエ11をプレイしている人なら知っていることかもしれないが、プレイしていない人向けにこの記事にその内容を挙げる。


できるだけ具体的なことは書かないようにしたいが、この記事の記述によって、ゲームの方向性がわかってしまう可能性がある。

ネタバレが嫌な方はご注意願いたい。

 


ウマレース

このゲームで伝説の装備を揃えるためには、レースで勝つことが必須だ。

これは、伝説の装備を作る(後述)ために使うアイテムがレースの景品になっているためである。


百歩譲って伝説の装備がおまけだとしよう。

でも、ストーリー上でもウマレースに参加しなければならないシーンがある。

このとき、初めてウマレースに挑む人がほとんどだと思うが、操作説明も練習もない。

勝たなくてもストーリーには影響しなさそうだが、構造上、不親切である。


いずれにしても、能力を求められるミニゲームが必須となるのは、配慮に欠けている。

もちろん、これまでのシリーズでも、カジノの景品に強いアイテムがあるということがあった。

だが、レーシングゲームで勝つというのは、運が求められるゲームとは勝手が違う*1

 

発売されてしまった以上後戻りはできないが、一定以上までゲームを進めた人に対してアイテムを配信するなどの救済策をとってほしいところである。


ダンジョン探検と過去作の冒険(3DSのみ)

ダンジョン探検のミニゲームはおまけではあるが、ボリューム感がある。

ダンジョンを探索する目的は、サブストーリーをプレイするための権利を獲得することだ。


サブストーリーは、何らかの陰謀によって改変された過去作の世界をドラクエ11の主人公が救うという内容で、その世界に飛ぶために、過去作の「冒険の書の合言葉」を入手する必要がある。

 

場所によってはその世界の一室だけだが、場所によっては過去作のダンジョンを再現している。

ひとつだけでは完結せず、2つ以上の「冒険の書」が関係しあう場合もある。


このダンジョン探検がミニゲーム扱いされる理由は、冒険するのが主人公ではなく、専用のマスコットキャラだからだ。

 

弱々しいマスコットキャラを最大8体ダンジョンに向かわせて、モンスターを倒しながら「冒険の書の合言葉」を探す。

一方、過去作の世界に行くのは主人公たちであり、戦闘には経験値が発生するようになっている。


おまけでこそあるが、ここにしか登場しないボスキャラや、ここでしか語られない過去作の設定などもあり、見逃せない内容である。

中には悪ふざけ的なものもあるが、ゲームの重要な要素のひとつだ。


カジノ

今作では、特定のイベントで必ずカジノを使わなければならない。

ボスと戦うために、カジノの景品が必要なのだ。

 

プレイに必要なカジノの専用コインはプレゼントされる。

でも、ボスに挑戦するためにミニゲームをやらなければならないというのは、RPGとしてどうなのだろうか?


ふしぎな鍛治

上級装備を手に入れるため、また、クエスト*2クリアのために鍛治をする必要がある。

 

これは、金属をちょうどいい具合に加工するミニゲームだ。

「レシピ」とそこに載っている素材を集めると、武器や防具を作れるようになる。


ゲームのルールはシンプル。

表示されるゲージに合わせて金属を「たたく」と通常よりも強い武器・防具になる。

ゲージに満たなかったり、超えたりすると失敗だ。

 

叩くときには「集中力」を消費するが、「集中力」が0になるとこれ以上叩けなくなる。
失敗しても「うちなおしの宝珠」を使えばやり直せるのだが、それでも加減が難しい。

 

弱いアイテムだとゲージを超えてしまうこともあるが、強いアイテムになると、普通に叩いていてはゲージを満たせない。

「とくぎ」などを使い、加減をする必要がある。

よい出来のものを作れば通常よりも能力が10程度上がるので、是非極めたいゲームだ。


そして、前述の通り、一部のアイテムは他のミニゲームをクリアしないと作れないようになっている。

鍛治だけなら頭脳と運で頑張れると思ったのに、残念だ。


勇者にとって世知辛い世の中に

このように、ドラクエ11ではミニゲームが本編に絡んでしまって、問題が生じている。

 

制作側はプレイヤーに楽しんで欲しくて色々なミニゲームを考えたのだと思うが、一部の人にとって苦痛になっているのが現状だ。


近頃の勇者は乗馬やギャンブルなど様々なスキルを求められるようになっている。

次回作で歌と踊りを求められないことを願う。

*1:レーシングゲームや音楽ゲームは操作にコツがあり、誰でも簡単にできるわけではない。同じスクウェア・エニックスの「スクールガールストライカーズ」にはそうしたミニゲームがあるが、本編には直結せず、下手でも問題なかった。しかし、今作では本編と深く繋がっており、問題がある。

*2:今作には簡単なおつかい(=クエスト)がある。特定のアイテムを見せてほしいというクエストの中に、鍛治で作った良い出来のアイテムを見せてほしいというものがあり、そのために鍛治をしなければならない。

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