ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

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【ガルパ】協力ライブの現在 「課金勢優遇」論争によせて

カネではなく心の問題だっ!

現在、「バンドリ!ガールズバンドパーティ」(ガルパ)では、お客様アンケートが行われている。


ネット上では、丁度よいタイミングで「スマホゲームの課金勢が無課金勢より優遇されている」という興味深い書き込みが話題になっているようだ。


よい機会なので、ガルパを題材に、そのことについて書きたい。

 

 

 

前提の整理

以前もガルパについて書いたが、前回の記事から状況が変わっているので、現状をまとめる。

 

 

機能の変化
  • ライブブーストは最大10に。3個消費すると、通常報酬と経験値が7倍、イベントポイントは15倍になる。これにより、社会人がイベントを全く進められないという問題は解消されている。
  • チャレンジイベントが登場。集めたポイントでチャレンジライブ(個人プレイ)に挑戦でき、スコアに応じて大量のイベントポイントがもらえる。
  • スキルレベルが導入された。同じ絵柄のカードを重ね合わせるか、スキル練習チケットを使うと、スキルを強めることができる。
  • 協力ライブ*1にマスタールーム(入室条件が厳しい)が導入された。
  • 楽曲のスコアランクにSSが増設され、その分のスコア報酬が追加された。
  • 回復スキルは、ライフが満タンでも、最大値を超えて回復するようになった。
  • HARDでレベル20(EXPERTの最低レベルと同じレベル)の曲が登場。最高難度のEXPERTとはなんだったのか?

 

環境の変化
  • 強いカードと強いエリアアイテムを持っている人が増え、協力ライブで弱い人をカバーする「介護士」が現れた。
  • 逆に言えば、古参と、強いエリアアイテムを持たない新規との間に格差が生まれた。
  • スコアを伸ばせる最強の編成ではなく、自分がイベントポイントをたくさんもらえる「イベント編成」*2をする人が出てきた。

 

変わらないこと(くわしくは前回の記事)
  • 協力ライブで切断されることは減らない。
  • 誰かが新曲を選んだとき、あるいはむしろ、楽曲を選ぼうとしたときにも切断する人がいる。
  • メンバーの中に星3のカードや星4のスコア特大スキル以外がいたときにも、切断される。
  • 読み込みに時間がかかるユーザーがいた場合も、切断される。
  • 上記のことをする旨をユーザー名に明記する人がいる。
  • ライブの前後に、スコアが低かった人の気持ちを踏みにじるようなスタンプを押す人がいる*3
  • 切断や失敗(ライフ切れでスコアが減少)した人のせいで、全体のスコアが下がる。

 

課金・無課金ではなくわがまま

ここから本題に入る。

私の実感として、ガルパの場合は、課金・無課金の対立というよりも、わがままな人が多い印象だ。


「周りに迷惑をかける」「集団の和を乱す」というのは、言う側・言われる側に関わらず、主観であって、集団の意思ではない。


つまり、力の弱い個人が世間という言葉を使って、デカイ態度をとっているにすぎない。


スタンプなどを通じて「迷惑だ」と言われた人も、「迷惑だ」という声に屈してはならない。それはひとりの意見でしかないのだ。

 

失敗は故意ではなく不可抗力

そもそも、「切断した」人、「自爆した」人の多くは、自分の意思でやっているわけではない。


スマホやネットの不調などの不可抗力で切断されている人もいる。

通知やスマホの不調で、上手くプレイできずに失敗した人もいる。


私もプレイする前に他のアプリを切るなどして、強制終了しないよう配慮しているつもりだ。

けれども、スマホに詳しくない人の中にはそこまで頭が回らない人もいる。


わざとではなくて、切断されて「しまった」人、失敗して「しまった」人も多いので、戦犯として晒し上げるのはどうかと思う。


むしろ、「仕方なかった」「自分も運がなかった」と思ったほうが、精神衛生上よい気がする。


いざ自分が同じ状況に立たされたときにどう思うかなんて、小学校の道徳科で学ぶことではないだろうか?

 

課金無課金の対立ではなく、一部のユーザーのわがままな態度が問題だ。

 

息抜きにムキになってどうする?

ソーシャルゲームは息抜きであって、eスポーツのような競技ではない。

我々はeスポーツの選手ではなく、ゲームを楽しむ客にすぎない。


もちろん、eスポーツの競技として成立しているゲームもあるが、ガルパはまだその域に達していない

 

(以下、2018/6/5追記)

現在は大会が開催されるなど、eスポーツとなっている。

だが、一般ユーザーにそれを強要するのは、草野球を真面目にやれと言うようなものだと思う。

(以上、追記)


競技として楽しみたいならば、ネット上で対戦相手を募って、プライベートルームを用意することもできる。

(オプションであって、義務ではない。)

 

ザコは帰れ?

弱いほうがプライベートルームを使うべきだという人もいるが、私はそうは思わない。

たしかに、MMORPGの文脈では、足を引っ張る弱者というものは嫌われるだろう。


しかし、MMORPGの考え方なら、なおさら弱い者を助ける回復役(白金燐子)が必要なのではないだろうか?


ガルパは買うときにお金を払うモンハンと違い、新規参入者を課金勢へと育てていく必要がある。


やっとの思いで上級ルームに来た人の出端を挫いてしまったら、ゲームの寿命が短くなってしまうだろう。


もちろん、弱い人同士で組んで自発的にエンジョイするのはよいと思う。

でも、強い人が弱い人を排除するのはフェアではない。

 

ソーシャルゲームは盛り上げる必要があり、初級者・初心者を排除するのは得策ではない。

 

システム上の問題

(この記事は対バンライブ実装前の話なので、話題が古いことをご容赦願いたい。2018/6/5追記。)

 

切断・失敗や弱いプレイヤーが責められる理由は、協力ライブのシステムにもある。


具体的には、ベテランルーム・マスタールームという名称が、あたかも音楽ゲーム上級者専用かのような印象を与える。


しかし、利用の条件は、持っているカードの強さ(総合力)だけ。

音楽ゲームの苦手な人が使えないということはない*4


こうした誤解を招く名称または利用条件は改めるべきだと思う。


ユーザーが他のユーザーの切断や失敗を嫌うのも、その人のせいでポイントが下がるから。

切断されてもポイントがもらいやすい仕組みを作ってほしい。

 

協力ライブのシステムや各部の名称にも対立の要因はある。

 

みんな笑顔で

結局のところ、ガルパで弱い人に強く当たるというのは、一部の態度のデカイ人が暴れているにすぎない。

 

課金・無課金とはおおよそ関係ないので、「課金勢は態度が悪い」と一括りにするのは間違いだ。


有名なアニソンのカバー曲を知らない人も多いということなので、課金できない未成年も多いことだろう。

 

そういう人でも、お小遣いを貯めてCDを買うなど、いくらでも売り上げに貢献する方法がある。


それだけではなくて、「ガルパ楽しいよ」「みんなもやりなよ」という声を広めていくことも重要だ。

間違っても、「新参は弱いから邪魔だ」というような態度をとってはいけない。


大多数のみんなが笑顔でプレイできるゲームが一番だ。

*1:5人のユーザーがランダムに選ばれ、ネット通信をしながら同じ楽曲をプレイする。スコアの合計によって、報酬やイベントポイントが増減する。友達同士でプライベートルームを作ることも可能。

*2:例えば、クール属性星4のカードを持っていても、そのときのピックアップ属性がピュアだった場合は、ピュアの星3の同キャラのカードを入れた方が、より多くのポイントをもらえる。

*3:慰めるつもりでスタンプを押しても、相手には責めている、バカにしているようにみえる可能性がある。これは、ネット上のやりとりでよくあることだ。

*4:なんなら、EASYを選ぶことも可能だ。

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