当日参加できないからエントリーしない?
一部のアプリゲームには、リアルで開かれる大会(いわゆるeスポーツ)がある。
ゲーム内で予選が開かれる場合もあり、特別な報酬も用意されたりする。
一方で、「顔出しは嫌だ」「名前が出るのが怖い」と言って、大会にエントリーしていない人はいないだろうか?
そういう人に私の率直な意見を伝えたい。
「あなた、自惚れてるんですか?」
予選を通過できるのはごく少数
アプリゲームの大会では、誰でも予選を通過できるわけではない。
例えば、「バンドリ!ガールズバンドパーティ」(ガルパ)の大会概要を見てみると、ゲーム内予選を通過した人はたったの300人*1。
アクティブのプレイヤー人口が10万人を超えるガルパにおいて、予選通過は至難の業だ。
予選を通過する前提で「俺、行けねえからいいや」と言うのはどうかと思う。
「スカウトされるかもしれないから原宿に行かない」のと同じようなものだ。
ゲーム内予選に報酬がある場合も
世界中の人々が参加する遊戯王の大会
現在、「遊戯王デュエルリンクス」で開催しているKCカップ。
世界中の人々が参加する「Yu-Gi-Oh! World Championship」デュエルリンクスの部の出場権を賭けたゲーム内予選だ*2。
KCカップでは、各地域の上位600名がエリア大会に進出できる*3。
「1st Stage」で「DLv.MAX(20)」に到達しないと、「2nd Stage」に進めない*4。
こちらの本大会に出場するのも、至難の業だ。
豪華な参加報酬
ところで、KCカップには報酬がある。
KCカップのデュエルを1日3回行うことで、毎日50ジェムが入手可能だ。
恒常の「ランク戦」とは別の括りになっていて、ランクアップ報酬なども用意されている。
また、勝利数報酬がランク戦と共通になっている。
弱い人でも、頑張ればそれなりの報酬が手に入るイベントである。
弱くても1日50ジェムもらえるのだから、参加しない手はない。
どうせあなたは本戦に進めない。だから、報酬だけもらえばよい。
使用カードは運営が用意
アプリゲームの大会では、使うカードを大会の運営が用意することも多い。
技術を競う大会では、使うアイテムは全員同じでなければならないのだろう。
持っているカードに自信がない人は、強いカードがなくても参加できる大会があることを知ってほしい。
アイテムなし・スキルなしの真剣勝負
ガルパの場合は、運営が大会専用の「メンバー」を用意している。
メンバーは、強さが最高でありながら、スキルを発動しない。
ガルパにはメンバーの「総合力」を上げるアイテムがあるが、大会では無効化される。
だから、課金・無課金に関係なく平等であり、単純にリズムゲームの技巧が試される。
スキルを駆使して勝負
逆に、パズドラでは大会用のチーム編成にスキルが設定されているようだ。
これは、パズドラというゲームにおいて、スキルの使用が重要だからだと思われる。
決まったスキルをうまく使うというのも競技のうちなのである。
遊戯王デュエルリンクス*5でもそうだが、スキルを使うことは必ずしもズルではない。
デュエルリンクスのスキルはデメリットつきのものもあるし、互いがスキルを使うことでゲームが複雑化する。
5枚程度のキャラクターカードを使うゲームも同様だ。
スキルの使い方次第でスコアが大幅に伸びる場合もある。
そうした戦略こそ、アプリゲームの醍醐味(だいごみ)ではないだろうか?
日本でも始まるeSports
先日、eスポーツの新団体が発足した。
プロゲーマーのライセンス制度も始まり、eスポーツのより一層の発展が期待される。
ゲーム専用の動画配信プラットフォームも用意されていて*6、今後、観戦も盛り上がっていくものと思われる。
アマチュアはeスポーツ活性化の鍵
もちろん、通常のスポーツと同様、アマチュアの活動も重要である。
アマチュアが盛り上がれば、ゲーム全体が盛り上がる。
少年野球や草野球が野球というスポーツに与える影響が大きいように、個人のプレイがeスポーツに与える影響もまた大きいはずだ。
少年野球をやっていてグローブを持っていない子どもや、草野球をやっていてプロ野球に興味がない人がたくさんいるとは考えられない。
だから、ゲームで遊ぶアマチュアプレイヤーの存在も、ゲーム市場・eスポーツ市場において重要だと考えられる。
少しでもゲーム内大会で遊んで、eスポーツの活性化に協力していただきたい。
*1:ガルパ杯 開催概要 | ガルパライブ&ガルパーティ!in東京|1/13(土)・14(日)開催
*2:「チャンピオンシップ出場を賭けた」というフレーズを耳にすることもあるが、紙のカードでプレイするわけではないので、ご安心を。
*3:2018/2/8 14:00のゲーム内お知らせより。
*4:逆に言えば、強い人でもDLv.19で止めておけば、本戦への出場を辞退できる。
*5:デュエルリンクスは、ルールとリミットレギュレーション(枚数制限)に合致する限り、どのカードを何枚使ってもよい。これは紙のカードでも同じことなので、問題ないのだろう。
*6:個人でも利用できるが、ゲームの権利者と楽曲の権利者への許可が必要とのこと。音楽の二次利用に比べて、ハードルが高いのが現状だ。