「聖刻龍ーセテクドラゴン」の利点と難点
前回まで、
- 魔法カード「超力の聖刻印」を使ってレベル7の「聖刻龍ーウシルドラゴン」をノーコストで召喚するデッキ
を紹介した。
今回はいよいよ、特殊召喚モンスター「聖刻龍ーセテクドラゴン」でデッキを組みたい。
おさらい
まず、聖刻デッキ全体のポイントを確認しよう。
墓地へ落とすことが重要
聖刻を使ったデッキでは、モンスターをいち早く墓地へ落とすことが大事だ。
今回は、セテクドラゴンを効果の発動条件を満たすため、通常モンスター3体をデッキから墓地へ送る。
デッキから墓地へ送ることで、デッキの圧縮ができるというのもポイントである。
このデッキではいち早くセテクドラゴンを引きたい。
龍王の聖刻印は墓地へ落としづらい
デュアルモンスター「龍王の聖刻印」は墓地へ落としづらい。
デッキ・手札では効果モンスターなので、通常モンスターを特殊召喚する聖刻モンスターの効果が使えない。
レベル6なので、レベル7-8モンスターをデッキから墓地へ送る創世の竜騎士の効果も使えない。
じゃあ、入れなくてよいじゃないかというと、そうではない。
「神龍の聖刻印」はデッキに3枚までしか入らないので、4枚目の聖刻・光属性・ドラゴン族・通常モンスターがあったほうがいい。
必ず発動する効果に注意
「聖刻龍ードラゴンゲイヴ」と「聖刻龍ードラゴンヌート」は条件を満たせば必ず効果が発動する。
ピンチのときにうっかり条件を満たしてしまうと、守備力0のモンスターが特殊召喚され、貫通ダメージを食らう恐れがある。
召喚したターンに効果と攻撃
今回使うセテクドラゴン。
召喚条件(墓地の通常モンスターを3体除外)が厳しくみえるが、それなりに強い。
その理由は2つある。
第一に、この手のモンスターは効果を使ったターンに攻撃できない場合もある。
だが、セテクドラゴンは破壊効果を使ったターンでも攻撃できる。
しかも、召喚のために除外したモンスターを「復活の聖刻印」で墓地へ戻し、そのまま効果のコストにできる。
仮にバウンス(手札やデッキに戻す)されても、召喚条件を再び満たせる。
このデッキは、除外したらおしまいではないのだ。
効果で好きなドラゴン族を除外できる
第二に、セテクドラゴンの効果で除外するカードにはドラゴン族以外の制限がない。
2体目のセテクドラゴンのために通常モンスターを温存し、効果モンスターを除外することもできる。
聖刻ではないモンスターを除外してしまうと、復活の聖刻印で墓地に戻せないので、その点だけ注意が必要だ。
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発動のし忘れに注意
他にも注意すべきことがあるので、ここで紹介する。
まず、この手のデッキにありがちなミスは、発動のし忘れだ。
このデッキで発動のし忘れをすると、必要なカード・欲しいカードが墓地にないという状況になる。
このデッキの要・復活の聖刻印は自分のターンと相手のターンで発動できる効果が違う。
セテクドラゴンを出したいのに、3枚目の通常モンスターはデッキの中ということも起こりうる。
セテクドラゴンの効果を発動する前、自分のメインフェイズに復活の聖刻印を使うことも忘れずに。
ピンチのときは、墓地のドラゴン族を「竜魂の城」のコストにもできるので、復活の聖刻印の効果は毎ターンの早い時期に使うようにしたい。
龍王の聖刻印が手札で腐る
それから、手札に来てしまった龍王の聖刻印の処理方法は、聖刻デッキの一番の悩みどころであろう。
上記のように、下級・聖刻龍モンスターの効果では特殊召喚できない。
このカードを手札から墓地へ送る手段としては、
- 裏側守備表示でアドバンス召喚する
- 効果のコストにする・効果で捨てる
- 効果で破壊する
- 手札枚数制限で捨てる
が考えられる。
でも、アドバンス召喚でセットすると、貫通効果の餌食になる恐れがある。
このデッキが手札事故になると早い段階で負けるので、手札枚数制限も考えづらい。
効果で捨てるか破壊する
手札を1枚捨てて発動する効果に頼るのが一番現実的だ。
ただし、ウシルドラゴンのいない今回のデッキは創世の竜騎士の効果*1には向いていない。
あるいは、効果で破壊するということが考えられる。
「火竜の火炎弾」なら、守備力800以下のモンスターが破壊できるので、表側表示でアドバンス召喚した龍王の聖刻印が場に残らない。
作成例(×21)
聖刻を使ってデッキを組むなら、スキルは頂に立つ者を使いたい。
聖刻龍モンスター(×6)
- 聖刻龍ーセテクドラゴン×2
- 聖刻龍ードラゴンゲイヴ×2
- 聖刻龍ードラゴンヌート×2
聖刻印モンスター(×4)
その他のモンスター(×3)
- 曙光の騎士×1
- 創世の竜騎士×2
曙光の騎士なら、墓地へ送られたときの効果で龍王の聖刻印を墓地へ送れる。
先行1ターン目に伏せられれば一番よい。
魔法・罠カード(×8)
マジック・プランターは、表側表示の永続罠カード1枚を墓地へ送ることで、デッキから2枚ドローできる。
復活の聖刻印とのコンボで、墓地の聖刻モンスターを特殊召喚することも可能だ。
竜魂の城が墓地へ送られたときの効果は「できる」効果なので、残念ながら発動できない。
ブービートラップEは、手札を1枚捨てて発動する。手札・墓地から永続罠カードをセットでき、そのターンにそのまま使えるという通常罠カードだ*2。
復活の聖刻印が手札に来ない場合は、このカードをセットしておけばよい。
また、マジック・プランターのコストにした永続罠カードを呼び戻すことも可能である。
まとめ:セテクドラゴンデッキの強みと弱み
最後に、セテクドラゴンの強みと弱みをまとめておく。
強み
- 召喚したターンに効果破壊と攻撃が両方できる。復活の聖刻印で召喚時に除外されたモンスターを墓地へ戻すことも可能。
- セテクドラゴンの効果のコストの条件がゆるい。効果モンスターを除外することで、2体目のセテクドラゴンの特殊召喚に必要な通常モンスターを温存できる。
弱み
- 復活の聖刻印の効果を自分と相手の毎ターン発動する必要がある。忘れると、セテクドラゴンが出せず、竜魂の城が発動できない。
- 龍王の聖刻印が手札に来ると、墓地へ送りづらい。効果破壊やコストで捨てるなどの対策が必要。
セテクドラゴンが通常召喚できず、正規の方法で特殊召喚しないと墓地から復活できないことも忘れずに。