ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

スポンサーリンク



【フォトカツ】「アイカツ!フォトonステージ」のサービス終了と今後

人気アイドルリズムゲームスマホアプリ 7/11に終幕

スマートフォン用アプリゲーム「アイカツ!フォトonステージ」(略称:フォトカツ)のサービス終了が発表された。

7/11に終了し、アプリはサポート対象外となる*1

 

2018/7/11の14時にサービスを終了した。

使い切っていないアプリ内有償通貨・シャイニースターがある人は、アプリを開くと窓口のURLと専用の問い合わせ番号が表示されるので、それを利用のこと。


このアプリの終了は、「アイカツ!」および「アイカツスターズ!」の今後に影響を与えそうだ。

 

 

 

比較的低予算で続けられたサービス

フォトカツは、アニメ・アイカツ!および同名のデータカードダスの終了に合わせて、放送中からサービスが開始された。

 

低コストながらも、アイカツ!終了を惜しむファンから支持を得てきたこのゲーム。

歌唱を担当するのは声優ではない地下アイドルであり、新曲が出しやすかった。

(開始当初で)3年以上続く既存シリーズであったため、既存曲も潤沢にあった。

 

声優のボイスはあいさつや決めゼリフなどの固定セリフ、「フォト」の限定セリフのみ。

フォトによってライブ前・ライブ中のボイスが変わるという仕様はなく、本当に声優の関わる部分が少ない。

 

背景はCGだが、キャラはイラストだった。

既存デザインを含むものの、すべて書き下ろしというのはファンにとってありがたかっただろう。

 

終了の背景

歌唱を担当していたユニットが活動終了したため、今後、新曲を追加することが困難になった。

声優に歌唱させる手もあるが、予算がかさむ。

目玉の新曲がなければ、続ける意味はない。

 

 

スマホ用でもCGで踊るアイドルゲームが主流になる中、技術的に取り残されていた。

ボイスが少ないという点も、魅力に欠けていたと考えられる。

 

そうした理由から、サービス終了に乗り切ったのだと思う。

 

原作は放送終了後の作品だが、比較的低コストで作ることができ、長く続いた。

しかし、歌唱担当ユニットの解散や高クオリティのライバルの台頭で終了に追い込まれたのだと考えられる。

 

今後の流れ

未実装の既存楽曲と衣装は実装せず、サービス終了。

6月に、予告していた人気投票1位のユニットのイベント(新曲つき)を実施して、7月にサービスを終了する。

 

通例、毎月中旬〜下旬に実施していたドロップイベントとメドレーイベントは、実施しない。

毎月上旬のメンテナンスで追加されていた楽曲も、今月は追加されていない。

課金アイテムも、最小個数以外購入できなくなっており、6/11に完全に販売終了する。

 

オフライン化の予告がないことから、7/11をもって全てのシナリオが見られなくなるものと思われる。実際に見られなくなった。ゲームでも遊べない。

 

その他、スタミナ回復時間の短縮、各種確率の緩和、一部機能の終了などあるが、ここでは省略する。

 

サービス終了の意味すること

本編の補完の終了

フォトカツのサービス終了は、ひとつのゲームが終わることにとどまらない。

もっと深い意味がある。

 

第一に、アニメ本編を補完する公式コンテンツがなくなった。

 

これまで、サブキャラクター「服部ユウ」のプレミアムドレス*2や、「一ノ瀬かえで」のソロ曲*3など、本編で実現しなかったことをやり遂げてきたフォトカツ!。


最近では、アイカツスターズ!のアニメの舞台裏を描くシナリオを配信していた。

 

雑誌の連載などもないことから、今後、旧作のストーリーは作られなくなる可能性が高い。

 

アイカツ!楽曲を遊べる環境の終了

第二に、アイカツ!楽曲を遊べるアプリの存在意義がなくなった。

 

最新のデータカードダスアイカツフレンズ!」には、アイカツ!シリーズの楽曲が遊べる機能がある。

アイカツスターズ!の時代から、アイカツ!の復刻があったが、それが本格化した形だ。

 

もはや、アイカツ楽曲を遊べるスマホアプリは必要ないのだ。

 

一方で、ライバル作品だった「プリパラ」はNintendo Switch用ソフトを発売しており、それに比べるとゲームに触れられる機会は少ない。

 

旧作への関心の低下

第三に、当然のことだが、旧作への注目度は低くなる。

 

月に3回のゲーム内イベントやフォトの追加がなくなり、ソーシャルメディア上で話題になる機会も減る。


今でこそアニメ・アイカツフレンズ!の放送のたびに「中の人ネタ」で盛り上がっているが、いずれはそのキャラ自身への意識が強まる。

 

こうして、旧作は記憶の彼方に置き去りにされる。

真の「サービス終了」は、人が作品を意識しなくなったときだ。

 

フォトカツの終了は旧作の展開終了に等しい。

データカードダスでの展開はあるものの、これまでより話題は減る。

 

旧作復活のためには

復活のためには、データカードダスアイカツフレンズ!の「アイカツ!ミュージアム」でたくさん遊ぶことが重要である。

 

オフィシャルショップ「アイカツ!スタイル」では、旧作のグッズも取りそろえている。

そういう意味では、旧作への投資の手段はまだ絶たれていない。


怖いのは、そうした商品の供給がなくなること。

ぜひ商品があるうちに、手にとっていただきたい。

p-bandai.jp

 

*1:注意点として、7/11の日中の不定の時間にサービス終了する可能性があることを挙げておく。つまり、終了するのは、7/11の午前0時である可能性もあるし、正午である可能性もあるし、午後11:59かもしれない。

*2:いわゆるモブとして導入されたキャラだが、出番が多く、ファンの支持があった。

*3:ユニット編で加入したキャラであり、ソロでの活躍がなかった。

スポンサーリンク