「暗黒界」とは少し違う効果を覚えよう
「魔轟神」は「暗黒界」のように、手札を捨てる・墓地へ送ることで効果を使えるモンスターだ。
見るからに強い効果もある一方、わかりづらいものもあるので、この記事で解説したい。
【遊戯王デュエルリンクス】「暗黒界の導師 セルリ」「暗黒の瘴気」 意味不明カードの使い方 - ゲームの無理な話
「魔轟神」と「魔轟神獣」
魔轟神と名のつくモンスターは第6弾メインBOX「エレクトリック・オーバーロード(ELECTRIC OVERLOAD)」から存在していたが、第11弾メインBOX「ヴァリアント・ソウル(VALIANT SOULS)」で再登場した。
光属性のテーマで、そのうち「魔轟神」とだけ名前についているモンスターは悪魔族、「魔轟神獣」は獣族である。
「暗黒界」との比較
手札から捨てられることを発動条件にするものもおり、「暗黒界」に似ている部分もある。
一方で、暗黒界と違い、手札を捨てる・墓地へ送ることをコストにして自らの効果を発動するカードがある。
効果の内容は暗黒界より幅広いが、複雑な効果が多い印象だ。
それでも、特殊召喚できるカードや召喚条件を緩和するカード、全体の攻撃力をアップするカードがあることから、なかなか強力であると言える。
2つのテーマを組み合わせて使うのもよいかもしれない。
魔轟神は暗黒界と違い、手札を捨てることで、フィールド上の自らの効果を発動するカードがある。
暗黒界に比べて効果がやや複雑なので、覚えよう。
魔轟神の効果
特殊召喚とアドバンス召喚のリリースの緩和
魔轟神には特殊召喚に対応した4枚のカードがある。
- 魔轟神獣ガナシア
- 魔轟神ソルキウス
- 魔轟神ディフ
- 魔轟神ルリー
ガナシアとルリーは手札から捨てられたとき、必ずそのカードを特殊召喚するという効果を持っている。
そうしたとき、ガナシアは攻撃力が200プラスの1800になるので、「暗黒界の尖兵 ページ」よりも強い。
魔轟神ソルキウスは手札を2枚墓地へ送ることで墓地から特殊召喚できる。
なんらかのコストで墓地へ送られた後に再利用できるカードだ。
ディフは魔轟神モンスターが効果で手札から墓地へ送られたとき、このカードをリリースすることでそのモンスターを特殊召喚する。
「暗黒界の雷」「暗黒界の取引」などの暗黒界カードとの併用が強く推奨されるカードである*1。
魔轟神には効果やコストで手札から捨てられたときに自身を特殊召喚するカードがある。
魔轟神ディフは暗黒界カードと組み合わせて使おう。
そして、魔轟神モンスター1体でアドバンス召喚できる魔轟神ディアネイラも忘れてはいけない。
レベル8・攻撃力2800の強力なモンスターだ。
特殊召喚したガネシアやルリーもリリースにできるぞ。
カードを捨てる効果
上記のディアネイラには、ターンに一度、相手が発動する通常魔法カードを相手が手札を1枚捨てる効果に変えてしまうという効果もある。
つまり、ディアネイラのコントローラーであるあなたがカードを捨てるということだ。
「局所的ハリケーン」「死者への手向け」「融合」なども通常魔法である。
そうしたカードを使えなくできるというのがディアネイラの強さだ。
ただし、そのターン最初の通常魔法の発動で、強制的にこの効果が適用されてしまう点に注意しよう*2。
魔轟神ディアネイラがいる限り、相手は通常魔法カードを使いづらくなる。
1ターンに一度、相手の通常魔法は、ディアネイラのコントローラーであるあなたが手札を1枚捨てる効果になる。
コストで手札を捨てるカード
魔轟神ガルバスと魔轟神獣コカトルはカードを捨てることで効果を発動するモンスターだ。
ガルバスは自身の攻撃力(もともとは1500)以下の守備力を持つ相手モンスター1体を破壊する効果を持っている*3。
コカトルは相手モンスターを戦闘破壊したとき、手札から魔轟神を捨てることで、1枚ドローできる。
上記のガナシアとルリーを使えば、墓地に行っても特殊召喚される。
相手のターンにわざと返り討ちを狙って、次のターンにディアネイラをアドバンス召喚するなどの戦法も可能だ。
コストで送られても必ず効果が発動するガナシアとルリー、墓地から蘇生できるソルキウスを捨てて、効果を発動しよう。
魔轟神の効果のコストは「魔轟神獣ガナシア」「魔轟神ソルキウス」「魔轟神ルリー」がおすすめ。
手札枚数が少ないと効果が使えるカード
最後に、現在使える魔轟神の中でもっともトリッキーな効果を紹介したい。
手札の枚数によって効果が発動可能になったり、適用されたりするというものだ。
魔轟神ウルストスは自分の手札が2枚以下の場合のみ、自分の魔轟神の攻撃力が400アップする。
魔轟神トピーは自分の手札が相手より2枚少ない場合、手札の魔轟神1体を相手に見せて、自身をリリースする。
そうすることで、相手の魔法・罠カードを必ず2枚破壊する。
効果を使うために手札の枚数を調整する必要があるので、練習が必要だ。
魔轟神ウルストスと魔轟神トピーの効果を使うには、手札の枚数を調整することが必要。
作成例(×20)
魔轟神モンスター(×9)
- 魔轟神ウルストス×2
- 魔轟神ガルバス×2
- 魔轟神ソルキウス×2
- 魔轟神ディアネイラ×2
- 魔轟神ディフ×1
ディフは使い道に乏しいので、1枚しか入れていない。
トピーとルリーは代用が効くので、入れない。
魔轟神獣モンスター(×5)
- 魔轟神獣ガナシア×3
- 魔轟神獣コカトル×2
その他のカード(×6)
- スナイプストーカー×2
- 暗黒界の取引×1
- 貪欲な瓶×1
- ハーフカウンター×2
スナイプストーカーは手札調整にも役立つし、コストで魔轟神を捨てられる。
おまけに相手のカードを破壊できるので、ぜひ入れたいカードだ。
ハーフ・カウンターは相手が攻撃したダメージ計算時、相手の攻撃力の半分だけ攻撃対象のモンスターの攻撃力をアップする。
返り討ちに特化したカードと言えよう。
分断の壁でもよいが、攻撃力の低い下級魔轟神とスナイプストーカーの前ではパワーに欠ける印象だ。
魔轟神のみに通じる効果に注意
暗黒界と組み合わせてもよいという話をしたが、 1点だけ気をつけて欲しいことがある。
名前や種族を指定した効果だ。
魔轟神モンスターの一部は、魔轟神限定でコストにできたり、効果を適用できたりする。
ウルストス・コカトル・ディフといったモンスターとは相性が悪いので気をつけよう。
反対に、暗黒界で暗黒界モンスターを指定したカードは手札に加える効果のみなので、魔轟神のような不安は少ない。
気をつけるべきは、暗黒の瘴気などの悪魔族を指定した効果だ。
魔轟神獣は獣族なので、使えないことに留意したい。
魔轟神のみ・悪魔族のみを指定した効果に注意しよう。
*1:ダメージステップとチェーン2以降、それから効果のコストとして捨てる場合、ディフの効果は発動できない。「暗黒界の凶王 ブロン」もダメージステップに発動する効果なので、NG。
魔轟神ディフ | カードに関連するQ&A | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
*2:魔轟神ディアネイラ | カードに関連するQ&A | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
*3:「一騎加勢」などの効果で攻撃力をあげれば、守備力の高いモンスターにも対応できる。