ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

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【デレステ】ARモード登場 オタクが観光へ

ARはその場所にないものを表示して、現実を拡張する。

Photo via pixabay

 

アイドルゲームが町おこしになるかもしれない理由

「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(デレステ)にAR機能が追加された。

 

ARは拡張現実(Augmented Reality)の略。

その場所にないものを、画面上に表示させる機能だ。

 

仮想現実(Virtual Reality)と違い、カメラの映像の中にキャラクターなどを浮かび上がらせるのが特徴である。

いわば、キャラを使って現実を拡張しているのだ。

 

ARはキャラクター以外には、工程管理などの現実空間には書き込めないものにも利用されている。

ARは今後、工業や建設業には欠かせないものになるだろう。

 

 

 

 

ゲームで活用されているAR

さて、今回デレステに追加されたのは、カメラ画像の上にアイドルの女の子を浮かび上がらせ、ポーズやダンスをさせる機能だ。

専用の目印を使わないので、自分の部屋を含む好きな場所でダンスをさせることができる。


この機能は旅行先でも使えるため、プロデューサーの間で盛り上がることが期待されている。

というか、すでにキャストが楽屋で記念撮影をしたり、ライブに来たプロデューサーが担当アイドルの写真を撮ったりしている。

 

この機能はアプリゲームをゲーム以上のものにしている。

 

他のゲームでもARが活躍

アプリゲーム「スクールガールストライカーズ2」(スクスト2)では、以前から同様の機能が実装されている*1

ただ、ポーズ・ダンスなどの機能はデレステのほうが上だ。

一方で、スクスト2も着せ替えコスが300種類以上ある点では、デレステに負けていない*2

 

他にも「アズールレーン」などでAR機能があるようだ。

これとは少し違うが、ポケモンGOもカメラの映像にポケモンを表示させるのでARである。

 

そうしたAR機能の波は、今後広がっていくのだろうか?

 

表示させるだけじゃない! ARのパワー

ここまでの話だと「ただの絵じゃん」とか、「現実を見ろよ」とか言われそうだが、ARは絵に描いた餅ではない。

割と大きなことを成し遂げている。

 

声なしアイドルのライブ

デレステのAR機能を使えば、声優のついていない(声なし)アイドルのライブを見られる。

 

シンデレラガールズには150人超のアイドルがいて、その中で声優がついているのは半分以下だ。

現実のライブイベントに出てくるのは、声ありのアイドルだけである。

たくさんいる声なしアイドルの担当プロデューサーたちは声優がつくことを望んでいる。

 

そもそも、声なしアイドルのライブは、以前からVRソフト「アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション」内で可能だった。

でも、AR機能は、現実空間に呼び出してライブができるというのが大きな差と言えるだろう*3

 

スマホがあれば誰でも、担当のライブを「開く」ことができる。

声ありアイドルのライブも見られるが、声優がいないアイドルの担当Pにとってはうれしいことではないだろうか?

 

ARを使ったコミュニケーション

プロデューサーがアイドルと旅行することで、経済効果が期待できる。

Photo via pixabay

 

デレステのAR機能は1人で楽しむだけじゃない。

 

例えば、写真を撮ることで、担当アイドルをSNSで広められる。

プロデューサーたちが担当アイドルと観光をしている様子が早くもTwitterに上がっている。

先日あった前橋市のライブイベントでもAR機能が大活躍したようだ*4

 

それから、現実に人が集まってAR機能を楽しむこともできる。

スマホ画面をテレビに映す機能を使えば、みんなでライブを見られる。

オフ会などが盛り上がりそうだ。

 

AR機能の登場で、デレステはもはや1-5人用のゲームではなくなっている。

 

二次元にとどまらない消費へ

AR機能があると、コンテンツ外の消費が増える。

 

観光やオフ会などの娯楽、意外なところでは掃除用品などの消費にもつながりそうだ。

たとえこれが単なる絵だったとしても、経済的な利益につながるのなら、よいことではないか?

 

最初は都市やカラオケルームなどとのコラボが前提になるとは思う。

だが、SNSを通せば、誰でも情報を発信できる。


「××屋に◯◯ちゃんの食べているものが売っている」

「□□市に△△くんの名前がついた和菓子がある」

などで盛り上がっていくだろう。


ゲームで町おこしをすることも夢ではないのかもしれない。

 

AR機能を使えば、好きなアイドルのライブをいつでも開催できる。

SNSで写真を投稿するなどして、担当のアイドルを広めることができる。

観光やオフ会などの消費につながり、経済効果も期待できる。

 

iPhone XSはARをよりリアルに

ところで、日本時間の9月13日未明、iPhone XSが発表された。

www.apple.com

 

この機種は、iPhone Xに引き続き、有機ELというとてもきれいな素材のディスプレイを有している。

カメラやマシンの性能も向上しており、ARゲームがこれまで以上にリアルになる。

 

既存の機種を使っている皆さんもARの機能が強化されるようなので、iOS12のリリースが待ち遠しい。

*1:スクリーンショット機能では、カメラの映像を背景として選択できる。他には、アニメ版の次回予告を画面に映すことで、特別ムービーが流れる機能もあった。

*2:システム | スクールガールストライカーズ2 【スクスト2】 | SQUARE ENIX

*3:ARとVRの両立も可能ではある。私が持っているスマホ用VRゴーグルは、カメラ用の穴がなくてできなかった。現状、スクストにはVRゴーグルを使いながらARにできる機能がある。デレステにはそれができない(2018/9/13時点)。

*4:前橋市内では、ゲーム中に登場していた料理と似たものが販売されており、SNS上で話題になっていた。ゲーム内でその料理を食べているのは声なしのアイドルだったので、知名度が上がったのではないだろうか?

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