ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

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【ポケモンUSUM】ウルトラワープライドがクリアを阻害する件について

身体能力がないとクリアできないRPG どうにかならないのか?

積みゲーだった「ポケットモンスターウルトラムーン」をプレイしている。

その中で、「ウルトラワープライド」というミニゲームがあった。

 

ウルトラワープライド

異世界に行くために、時空の狭間を飛ぶゲーム。

ニンテンドー3DSの重力センサーを使って、上下左右に本体を動かしながら、異世界を目指す*1

 

コースには加速アイテム・妨害アイテムと、さまざまな異世界へのゲートが設置されている。

ストーリーのクリアのために、特定のゲートをくぐる必要があり、かなり苦労した。

 

その他にも、新マップに行くために海を渡る「マンタインサーフ」があった。

こちらも強制だったが、下手でもクリアできるやさしい仕様だった。

(ゴールまで一直線、かつゲームオーバーがないため。)

 

RPGにまで身体能力を求めるな

身体能力が求められるミニゲームが、RPGのストーリーの進行に大きく関わるのは困る。

 

そもそも、RPGはプレイヤーの知恵によって、困難を乗り越えるゲームだ。

身体能力が足りなくてゲームがクリアできないことと、強敵に勝てないことは違う。

 

体を動かすゲームは運動不足の解消にちょうどよいかもしれないが、プレイヤーがそれを強制される筋合いはない。

 

 

 

 

体を動かすゲームの侵食

技術の発展で、ゲーム機にセンサーを仕込めるようになった。

そのおかげで、体を動かすゲームが多く作られるようになった。

 

そのようなゲームはNintendo Wiiが発売される前からある。

でも、それが体を動かす必要のないRPGにまで侵食している。

 

ゲーム業界としては、「身体性」があって、臨場感あふれるゲームが作りたいのだと思う。

だが、こうしたミニゲームは、プレイヤーにフラストレーション(不快感)を与えている。

強敵と戦う際の困難とは異なる感情だ。

 

体を動かすゲームはあってもよい

体を動かすゲームは悪なのか?

 

いや、私は体を動かすゲームを否定したいわけではない。

体を動かさない前提で買ったゲームに、体を動かす要素が入っていた」というミスマッチを避けたい。

 

ゲームの難易度を決めるのは、本筋の要素であるべきだと私は考える。

知恵を使ってダンジョンを攻略すること。

キャラクターを育成して、モンスターを倒すこと。

 

RPGのメーカーはこの2つの要素で勝負すべきである。

ウルトラワープライドのようなゲームを作りたいのであれば、独立したゲームにするか、クリアに影響しない内容にしたほうがよい。

 

ゲームのクリアのため、「ウルトラワープライド」のクリアが必要。

Nintendo 3DS本体を上下左右に動かして、目的のゲートをくぐらなければならない。

RPGの強敵や難関ダンジョンと、身体能力ゆえの困難は性質が違う。

 

ゲームと体力向上は別問題

「子どもの運動不足解消のため、RPGにも体を動かす要素があったほうがよい」

ゲーム反対派はそう言うかもしれない。

 

座ってするゲームよりも運動になるのは確実であろう。

だが、ゲームへの需要の正体を考慮すれば、この意見は的を射ていない。

 

エンターテインメントとしてのゲームと、訓練のためのシミュレーションは分けて考えるべきである。

 

遊びであって体力向上ではない

例えば、体を動かして遊ぶテニスゲームがあったとしよう。

プレイヤーがそれを遊ぶ目的は、運動だろうか?

 

よっぽど運動する場所に困っているのであれば、運動を目的とする人もいるのかもしれない。

しかし、多くの人は娯楽のためにそのゲームをすると思う。

体を動かす・動かさないに関わらず、一般プレイヤーにとってゲームは楽しむためのものである。

 

最近では、介護施設などで体力向上のために、ゲームをやっているケースもあるそうだ。

でも、一般人が普通にゲームをする分には、体力向上は関係ない。

修学旅行で大富豪をやるのが、知力向上のためでないのと同じことである。

 

いずれにせよ、体を動かすゲームが苦手な人に、運動が押し付けられるような状況は避けてほしい。

 

技術の発展で体を動かすゲームも増えてきたが、その目的は運動や体力向上ではない。

ゲームは楽しむためのものであり、運動という苦難が押し付けられる状況は好ましくない。

 

VRで体を動かすRPGも

もちろん、体を動かす前提のRPGも増えている。

家庭用のVRヘッドセット・VRゲームだけでなく、VRゲームで遊べるテーマパークなどもある。

 

そういうものがあるのは大いに結構だが、体を動かすだけのゲームになるのは反対する。

RPGには、技を選ぶ戦略性・ダンジョンの仕掛けを攻略する頭脳プレイが欠かせない。

逆に、運動神経がゲームクリアに直結する要素はなくすべきだ。

 

運動が得意な人だけが楽しめて、運動が苦手な人は楽しめない。

そのようなRPGが増えないことを願う。

 

*1:本体を動かすと、それに合わせて画面が動く。

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