Switch版で変わったコントローラーの使い方・画面構成など
Nintendo Switch版「ドラゴンクエスト11S」を購入した。
「完全版商法」とも言われる今作だが、そもそも仕様が異なる部分も多い。
3DS版と比べると、ほとんど別物だ。
何が違うのか、可能な限りまとめたい。
画面構成上の変更点
地図は小さく表示 拡大もできる
左下に小さい地図が表示される。
1画面ということもあり、地図を見ながら進むのがやや難しい。
地図はYボタンで出して、Xボタンで拡大する。
全体図は小さいが、拡大するとどの建物に入れるか*1、どこにどの店があるかが一目瞭然だ。
他の階層や隣のマップも確認でき、機能性・視認性は高い。
フィールド・ダンジョンは暗い
ドラクエ11Sでは、洞窟や湿地が暗くなっている。
Switch本体の画面を明るい設定にするのをおすすめする。
地図を見ながら進めばよいので、普通にクリアする分には問題ない。
ただ、アイテムを探すのは大変かもしれない。
町のマップは大幅に変更
町は大きくなり、3DS版よりも民家や人物が増えた。
店屋などの機能に大きな変更はない。
町の外観と家屋はシームレスにつながっている。
教会でBGMが変わる以外は、切り替えなどがほとんど発生しない*2。
必要のない町民のセリフは吹き出しのみ表示される。
道案内など重要なセリフ・町のバックグラウンドについてのセリフなどは従来通り、ダイアログが表示される。
とうぞくのはなが登場 アイテムコンプの助けに
カミュが、マップ上の残りアイテムを知らせるじゅもん「とうぞくのはな」を覚えるようになった。
とうぞくのはなでは、同じマップ内のアイテムがほぼ全部カウントされる*3。
家屋ごとにマップが切り替わっていた旧作と比べると、アイテムが探しやすい。
アイテムコンプ勢にとってはうれしいのではないか?
一方で、ツボやタルは3DS版と比べて小さい。
町が立体的に構成されていることもあり、アイテムを見落としやすくなっている。
例えば、屋台の裏に隠されていたりする。
コントローラーの使い方の変化
十字キーとジョイスティック
十字キーの役割が従来とは違う。
3Dモードでは、十字キーでの移動ができない。
細い道などもジョイスティックで移動しなければならない。
その一方で、戦闘中のメニューの選択は十字キーを使う。
ジョイスティックは左右で役割が違う。
左のジョイスティックは移動に使う。
右のジョイスティックはカメラの視点を上下に動かす。
山や谷など高低差がある場所では、右のジョイスティックは重宝する。
ジャンプで屋上に行ける
3DS版ではオミットされていた「ジャンプ」が、Switch版にはついている(Bボタン)。
家屋の屋上*4にアイテムが落ちていたり、徒歩では行けない場所に行けたりする。
一部の町やダンジョンでは、攻略にジャンプが必要となる。
バルコニーから飛び降りるなどのショートカットもできるが、人によっては不便に感じるかもしれない。
ドアはAボタンで開ける
民家の扉はAボタンで開ける。
その後、一定の条件で閉まってしまう。
アイテムコンプ勢は一度入った民家を覚えておく必要がある。
途中でカギが手に入るが、カギの扉もAボタンで開く。
フィールド・ダンジョン ダッシュが可能に
フィールドの移動手段が改善されている。
馬は、途中からフィールド上のほとんどの場所で呼び出せるようになる。
キャンプにあるベルを鳴らすことでも、馬が出てくる。
8以降のドラクエはマップが広すぎるという問題もあったが、今作ではフィールドをダッシュ(R2ボタン)できる。
一方で、Aボタンの利便性が下がっている。
というのも、3DS版に比べて、フィールド上で選択できるものが多くなっている。
- 仲間との会話
- 木などからの素材の採取
- 崖をよじ登る・ヒモを伝って昇降する
- 乗り物に乗る
- モンスターへの先制攻撃
- 「ボウガン」でモンスターを呼び寄せる*5
これら全部をAボタンで行う。
そのため、意図したものとは別のものを選択してしまう場合がある。
操作性・ユーザーエクスペリエンス
アイテム関連の仕様変更
一部のアイテムの仕様が11から変更されている。
キャンプでしか使えなかった「鍛治」は、どこでも使えるようになった。
足りない素材をその場で購入もできる。
人によっては店屋をまったく使わずにクリアできるかもしれない。
やくそうなどのアイテムを入手した場合、直接ふくろに入る。
戦闘中に使いたい場合は、あらかじめふくろから出しておこう。
オートセーブ:ぼうけんのしょに加えて
今作では、町やダンジョンに入ったとき・出たときにデータが自動的にセーブされる。
トラブルによるデータの消滅が防げる。
なお、教会での「ぼうけんのしょ」への記録は別途必要だ。
また、オートセーブが行われないときもある。
オートセーブとぼうけんのしょは別々の扱いである。
ぼうけんのしょ記録後にオートセーブが発生しても、記録した地点から冒険を始められる。
教会以外に、キャンプでもセーブができる。
こまめにセーブしてデータの消失を防ぎたい。
Switch Onlineへの加入もおすすめしたい。
ルーラが超絶便利に
ワープ呪文・ルーラは、街の中に飛ぶようになった。
目的地はマップ上に表示され、一度訪れたキャンプ地も選択できる。
船着場が街の港にある場合は、海に直接ルーラもできる。
世界地図から直接ルーラを唱えられるのも便利だ。
脱出呪文・リレミトでも、ダンジョンの入り口を入ったあたりに飛ばされる。
とはいえ、今作は目的が終わると自動的に街に戻るケースも多い。
使う機会はあまりないかもしれない。
会話の仕様変更
仲間との会話は、連れている仲間をAボタンで選択する。
表示されていないときは、「なかま」コマンドから行える。
(仲間が散策にでかけ、街中にいる場合もある。)
仲間を連れていない場合も、パーティにいれば呪文を唱えられる。
3DS版から発売から2年 もう1度遊んでも新鮮
3DS/PS4版というのは、2017年に発売されたゲームである。
繰り返し遊んでいない人は、2年ぶりのプレイになるだろう。
そういう意味では、ストーリーを知っていても新鮮に感じる。
3DS/PS4版から存在した機能であっても、新しく思える。
3DS/PS4版を遊んだ方も、Switch版を遊んでみてはいかがだろうか?