アンデット族シンクロテーマが登場
ミニボックス「ソウル・オブ・レザレクション」ではアンデット族シンクロが大幅に強化された。
このミニボックスのメインとなる不知火(しらぬい)は、炎属性・アンデット族のシンクロテーマだ。
- 守備力0
- 除外に関する効果
- 除外された場合の効果
が特徴である。
不知火カードの効果で除外し、そのまま除外された場合の効果を発動するなども可能だ。
効果が難しいので、この記事にまとめる。
大量展開のキーカード:武部・宮司
「不知火の武部」は手札・デッキからチューナーの「妖刀―不知火」モンスターを特殊召喚できる。
このターン、アンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
ドラゴン族の「氷結界の龍 ブリューナク」などは出せない。
「不知火の宮司」は手札・墓地から同名以外の不知火モンスターを特殊召喚できる。
そのモンスターはフィールドから離れると除外される。
宮司は武部に比べ、不知火が除外された場合の効果を使いやすい。
ブリューナクのようなアンデット族以外のSモンスターを出したい場合は、宮司がオススメだ。
デッキから出せるという点では武部に軍配が上がる。
チューナー:妖刀―不知火
「妖刀―不知火」はレベル2のチューナーだ。
墓地のこのカードとアンデット族モンスター1枚を除外して、エクストラデッキからアンデット族Sモンスターを特殊召喚できる。
正規のシンクロ召喚ではないものの、除外された場合の効果や「王者の調和」などの効果は使える。
「逢魔ノ妖刀―不知火」はレベル3で、「妖神―不知火」の素材に使える。
自身をリリースすれば、除外されたアンデット族モンスター2体(不知火1体以上を含む)を特殊召喚できる。
このターンはアンデット族しか特殊召喚できないが、妖刀を出せば、2の倍数のシンクロも可能になる。
「ゾンビキャリア」もアンデット族チューナーだが、不知火カードとシナジーがない点に気をつけたい。
不知火の武部:デッキから妖刀―不知火モンスターを出して、そのままシンクロ。アンデット族のみ。
不知火の宮司:手札・墓地から妖刀―不知火モンスターを出して、シンクロ。除外された場合の効果を発動しやすい。
除外された場合の効果
不知火は除外された場合の効果で、ドローやカード破壊を行う。
除外される場所の指定はないので、デッキ・手札・墓地からの除外も有効だ。
除去系の効果:宮司
不知火の宮司は除外された場合、相手フィールドの表側表示のカードを破壊できる。
相性がよいのは、「妖神―不知火」と「不知火の武士」だ。
不知火の武士は墓地のアンデット族を除外することで、攻撃力を600アップする。
しかも、バトルした相手モンスターをダメージ計算後に除外してしまう。
宮司とのコンボで、一挙に2体を除去できる。
ドロー・手札を増やす効果:武部・武士
手札を増やす手段は豊富にある。
不知火の武部は1枚ドローして、1枚捨てる。
不知火の武士は同名以外の不知火カードを墓地から手札に加える。
「酒呑童子」は墓地のアンデット2体を除外して、1枚ドローできる。
除外された場合の効果を使いつつ、更に手札を増やせる。
除外ではないが、「不知火の鍛師」もシンクロ素材で墓地へ送られた場合に、デッキから不知火カードを手札に加えられる。
アンデット族テーマなので、ゴースト骨塚のアンデッドローも使える。
特殊召喚の効果:隠者
「不知火の隠者」は同名以外の除外されている不知火モンスターを特殊召喚できる。
フィールド魔法「不知火流 転生の陣」が存在する場合は、2体にできる。
「封印の黄金櫃」などから、シンクロ素材を揃えるのも可能だ。
不知火流 転生の陣は自分フィールドにモンスターがいない場合、手札を1枚捨て、2種類の効果から1つを選んで発動できる。
- 守備力0のアンデット族モンスターを墓地から特殊召喚する。
- 守備力0のアンデット族モンスターを除外から墓地へ戻す。
守備力0でアンデット族なら、レベルを問わず蘇生できる。
類似する効果のカードも多いが、このカードには魔法&罠ゾーンを圧迫しない強みがある。
除外された場合の効果:
不知火の武士で不知火の宮司を除外して、2枚除去。
不知火の武部や不知火の武士で手札を増やせる。
不知火流 転生の陣が場にあれば、不知火の隠者でシンクロ素材を揃えられる。
シンクロモンスター
不知火には、4体のシンクロモンスターがいる。
妖神以外は、シンクロ素材にアンデット族が指定されている。
いずれも、アンデット族に特化したカードだ。
主な効果を紹介する。
刀神―不知火:防衛手段として優秀
刀神―不知火はレベル6。
除外されたアンデット族をデッキに戻し、そのモンスター以下の攻撃力を持つ相手モンスターをすべて守備表示にする。
この効果は相手ターンでも使える。
万能ではないが、戦闘ダメージを抑えられる便利な効果だ。
除外された場合は、相手のモンスター1体の攻撃力を500下げられる。
やはり、防衛手段として優秀である。
妖神―不知火:2枚破壊と打点底上げ
このカードは、破壊力が高い。
フィールド・墓地からモンスター1体を除外し、その種類に応じて、効果を適用する。
複数当てはまる場合は、上から順にすべて適用できる。
- アンデット族:自分フィールドのモンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
- 炎属性:魔法・罠カードを1枚破壊する。
- シンクロ:モンスターカードを1枚破壊する。
2枚のカード破壊とパワーの底上げを一挙に行える強力なカードだ。
ただ、このカードはレベル7で、他のシンクロモンスターと素材を共有できない。
逢魔ノ妖刀―不知火を素材にするより、その効果で墓地の不知火モンスターを蘇生したほうが強い場合も多い。
EXデッキを圧迫し、邪魔に感じるかもしれない。
戦神―不知火:攻撃力大幅アップ
レベル8のシンクロモンスター。
刀神と妖刀でシンクロ召喚できる。
このカードが特殊召喚に成功したターン、墓地のアンデット族モンスター1体の攻撃力分、このカードの攻撃力をアップできる。
もともとの攻撃力が3000なので、下級モンスターでも恩恵を得られる。
カイトロイド対策で、このカードをフィニッシャーにするのもよい。
特殊召喚というのがポイントで、カードの効果で場に出された場合でも発動できる。
蘇生や除外からの特殊召喚にも対応したアンデット族らしい効果となっている。
炎神―不知火:身代わり効果が強力
レベル10で、3500の攻撃力を誇る。
高コストだが、不知火流 転生の陣や「ゾンビ・マスター」を使うと、素材を揃えやすい。
このカードは、アンデット族Sモンスターを好きなだけ除外・墓地からEXデッキに戻し、その数だけ相手のカードを破壊できる。
シンクロモンスターのリサイクルを助ける効果となっている。
自分フィールド上のアンデット族モンスターの破壊時、墓地のカードを除外して身代わりにできる効果も強力だ。
普通にシンクロ召喚するだけで、3回まで破壊を免れる。
アンデット族モンスターは墓地が続く限り破壊できず、炎神の効果を無効にするとか、バウンスするしかない。
汎用カードか不知火特化か
ネット上では、不知火は汎用カードを入れやすいという意見もある。
だが、アンデット族・守備力0という条件から外れたカードは腐る可能性がある。
汎用カードは不知火の効果に合うものの採用にとどめるのをオススメする。