ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

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【プロジェクトセカイ】効率曲をなくすアップデートが話題に

ゲームバランスの調整 意図を真摯に説明する運営

「プロジェクトセカイ カラフルステージ feat.初音ミク」のアップデートが話題になっている。

楽曲ごとのイベントポイントの配分がゲームバランスを崩していたため、調整するというものだ。

 

同社(CraftEgg)の「バンドリ!ガールズバンドパーティ」では、尺の短い「効率曲」ばかりが遊ばれるという問題があった。

それに対し、プロジェクトセカイの打ち出した策が、イベントポイントを尺の長さ依存にするというものだった。

ところが、今度は尺の長い曲ばかりが選ばれるようになった。

 

そのため、尺の長さによるポイントの上昇幅を調整する。

プロジェクトセカイではすでに、ロングノーツで獲得できるスコアについても、調整を行なっていた。

問題に対する臨機応変な対応が評価されている。

 

 

 

 

効率曲とは

効率よくポイントを稼げる曲のこと。

  • 少ない時間でイベントポイントを稼げる
  • 少ないスタミナでイベントポイントを稼げる
  • スコアが高くなりやすい

といった特徴がある。

 

プロジェクトセカイやバンドリの「協力ライブ」では、ユーザーの抽選でプレイする曲を決める。

希望する曲がないときは「おまかせ」にもでき、全員おまかせならランダムになる。

しかし、効率曲を選ぶ人が多いと、楽しいはずのゲームが地獄の「作業」と化してしまう。

 

説明と実施時期の明示

プロジェクトセカイは、調整の内容と実施時期を説明し、ユーザーの理解を得ようと努めた。

 

中には、事後報告すらしない「サイレント修正」をする運営もいる。

  • 修正をすること
  • 修正の内容

を説明したプロジェクトセカイの運営は評価できる。

 

運営に不利なアップデートは後回し?

ところで、アプリゲームの運営に対し、「ユーザーに不利な調整はすぐやるのに、運営に不利な調整は後回しにするのか」という声がある。

プロジェクトセカイの運営は、その指摘もうまくかわしている。

 

一部の不具合について、「アプリのアップデートが必要であることが判明」したと説明している。

「次回のアップデートで修正します」だけでは、面倒だから後回しにしたのかと思ってしまう。

部外者にわかりやすく説明しているのは、ポイントが高い。

 

なぜイベント中にアップデートしないの?

今回のアップデートはイベントに影響する。

なら、今すぐ行うべきではないか?

いや、イベント中にアップデートは行うべきではない。

 

大きく分けて2つの理由がある。

ひとつは、公平性を保つためである。


すでに遊んでいた人は、たくさんイベントポイントを得ている。

これから遊ぶ人は、ポイントが少なくなる。

不公平になるので、イベント中のアップデートはしない。

 

それから、新たに不具合が発生するおそれもある。

あるゲームでは、イベント中にアップデートした結果、ゲームがプレイできない不具合が発生した。

その影響で、ゲーム全体でイベントを中断した。

 

こうした問題を防ぐためにも、イベント中の仕様変更はすべきではない。

次のイベントでのアップデートは英断だ。

 

駆け込み需要:ユーザーのモラル

将来のアップデートが約束されているのはよいことと考える。

一方で、修正されるまで、問題をとことん悪用するユーザーも少なくない。

そうならないためにも、ゲームバランスは慎重に考えるべきである。

 

もちろん、ユーザーのモラルにも問題がある。

ソーシャルゲーム・オンラインゲームはみんなで楽しく遊ぶものだ。

不具合やバランスの不備を利用して、ひとりで楽しむものではない。

 

中には、効率を重視した結果、極端な行動をとるユーザーもいる。

協力ライブで足を引っ張ったユーザーをSNSなどで晒す、といった悪質な行為が見られる。

ユーザーの側にも、自制を求めたい。

 

課金アイテムの性能変更について

ゲームの調整に関連して、課金アイテムについても話しておきたい。

 

バランス調整が、課金アイテムの価値を大きく変える場合がある。

その場合、ユーザーの不満や不利益につながる。

課金アイテムの価値にかかわる変更は、慎重に行うべきだ。

 

仕様の変更を事前に通告 ユーザーの不満を鑑み

例えば、カードゲームアプリでは仕様変更について、2週間以上前から通告する場合もある。

 

そのカードがゲームバランスを崩している以上、変更は避けられない。

でも、今変更してしまうと、有償で購入したユーザーが不利益を被る。

消費者庁コラボになりかねない。

 

事前に通告しておくことで、ユーザーの不満はある程度抑えられる。

あるいは、低レアで相性のよいカードを代わりに規制する場合もある。

 

弱いカードの性能を底上げ

一部のリズムゲームでは、リリース済みのカードについて、性能を底上げする措置を実施していた。

これは、一部の高レアカードのスキルが弱かったことを考慮した調整だ。

 

ライフ回復やパーフェクトサポート系のスキルは、上級者にとって価値が低い。

また、より強いスキルを出した結果、以前のカードの価値が著しく低くなってしまう場合もある。

それを調整するため、スキルやカードのステータス値を強化するのだ。

 

カードが弱体化したわけではないので、ユーザーの不満は起こりにくい。

強いスキルの性能を下げなかったそれらのゲームの運営を評価したい。

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