メタル狩りと種集め 上級者のやりこみ
ドラクエ3のキャラメイクは1回職業を変えるだけでは終わらない。
短時間でのボス撃破を狙う人、多様な戦術を試したい人はもっと色々なことをしている。
この記事で紹介するのは、RTAの話ではない。
ドラクエ3をやや高度なテクニック(やりこみ)でクリアするときの話である。
(ここで前提とするのはスマホ版なので、ご容赦願いたい。)
やりこみのメリット:ほぼなし
基本的に、ドラクエ3をやり込んでも、なにか特別なアイテムをもらえるわけではない。
実績を称えるトロフィーがない時代のゲームである。
本当に、自己満足と承認欲求のためにやるだけだ。
では、ドラクエ3のなにがよいのか?
ストーリーがあっさりしていて、クリア後にやり直しても精神的な負担が少ない。
一部の気をつけるべきダンジョンを越えれば、一度クリアした人は楽に進める。
つまり、手順を組みながらのプレイがしやすい。
キャラが固定化されていないのも、魅力のひとつである。
固有のキャラがいないからこそ、2周目以降で別の楽しみ方ができる。
遊び人3人を連れた縛りプレイが代表例だ。
スマホ版は3枠しかセーブデータが作れないが、それを消しながら、心ゆくまでプレイしてほしい。
上級職はなし しかし上級者は転職しまくる
ドラクエ3の転職システムには、上級職が存在しない*1。
例えば、戦士と武闘家をマスターしても、「バトルマスター」にはなれない。
にもかかわらず、上級者は2つ以上の職業に転職する場合がある。
そうすることでステータス値を高められ、低レベルクリアを狙える。
ここでポイントとなるのが、パラメータの半分を受け継ぐ仕様である。
例えば、力が254あるキャラが転職すると、レベル1の時点で127という化け物スペックになる。
とは言っても、内部で適正値が用意されているようで、低レベル段階ではあまり成長しない。
種を併用すれば、低レベルでも強くなれる。
本来高くないはずのステータス値が高いので、生え抜きより強いのは確実だ。
万が一弱くなるのが怖い場合は、別の冒険の書をつくってやってみよう。
なお、ドラクエ3には「成長が遅く、目標レベルになかなか到達しない」との声もある。
転職を繰り返す場合は、必ずしも攻略サイトなどの目標レベルに達しなくてもよい。
さまざまなメタル狩り
このゲームには通常より高い経験値(EXP)を持つメタルモンスターがいる。
それらのモンスターを重点的に倒すのをメタル狩りという。
メタル狩りをすれば、育成をショートカットできる。
ただし、メタルモンスターは攻撃呪文や状態異常が効かない。
HPは低いが、防御力が高い。会心の一撃以外は0か1ダメージになる。
また、すばやさが高く、逃げられやすい。
ドラクエ3でのメタル狩りは、
といったやり方が考えられる。
メタル狩りや、わらいぶくろなどを狙った「金策」には、遊び人が覚えるくちぶえが有効だ。
それこそ、遊び人を連れた状態でメタル狩りをし、レベル20になったら賢者に転職させるとよい。
盗賊と種集め:倒してない敵からもドロップ
ドラクエシリーズでは、「宝箱をドロップするのは最後に倒したモンスター」が鉄則。
しかし、盗賊(SFC以降)はこれを無視できる。
ドラクエ3の盗賊は、戦闘終了後にランダムにアイテムを入手する。
盗む相手はランダムで、盗める確率も100%ではない。
倒せずに逃げられた相手から盗む場合もある。
これを利用すれば、種系のアイテムをたくさん手に入れられる。
その過程で手に入ったほかのアイテムを売り払って、道具購入の足しにしてもよい。
盗賊は戦闘に役立つ呪文をいっさい覚えないが、素早さが高い。
どくばりや、グループ攻撃のはがねのむちも装備できる。
アイテムを盗めるのは盗賊になっている間だけだが、序盤あるいは終盤のお供としておすすめしたい。
種の使い道:勇者?
種は勇者に使うべきという声は根強い。
勇者は転職できないので、ステータスが中途半端になりやすいためだ。
そもそも、勇者は呪文が使える戦士ともいえる立ち位置である。
たいりょく・ちからは高めだが、すばやさ・かしこさはあまり高くならない。
専用の装備がある分、ほかのキャラより攻撃力・防御力・耐性で恵まれている。
一方で、消費MPの高い、勇者専用の呪文を連発できない。
とくに、ラスボスと裏ボスを呪文攻撃主体で倒そうという場合*4。
攻撃呪文を連発できない勇者は、回復役に回らざるを得ない。
しかし、そのままのすばやさでは回復が間に合わない。
種を使って、すばやさ・かしこさを上げる。
そうすれば、強敵相手でも善戦できるだろう。
もちろん、仲間キャラも種で強化すれば、レベル上げの時間を短縮できる。
終盤で、レベルアップに必要な経験値が10万を超えたあたりから、種の利用を検討するとよい。
これ以上伸びないステータス
ドラクエ3のパラメータの上限値は255だ。
上限に達した場合、これ以上育てても無駄である。
そこで検討したいのが、別のパラメータを伸ばす性格に変えること。
増えたパラメータは減らないので、気軽に性格を変えてほしい。(転職時を除く)
HPに関してはいのちのきのみで、MPはふしぎなきのみで増やすこともできる。
これらの最大値は999であり、たいりょく・かしこさが上限に達しても成長できる。
ただ、ふしぎなきのみは貴重なので、カンスト(上限値)を目指すのはおすすめしない。
仲間を死なせないために
ボス戦では、大ダメージの攻撃や強力な状態変化(耐性無視もあり)で体制を崩される場面がある。
場合によっては回復役が行動不能になり、全滅する。
そうならないためにもパラメータを高め、さまざまな呪文を覚え、強くなるべきだ。
耐性が十分ではないキャラは、1ターンに300以上のダメージを食らう場合もある。
パラメータや回復呪文がしっかりしていれば、仲間の死を防ぐことが可能である。
なお、混乱状態は自力では治せない。(1人だけ生き残った場合は無意味化)
眠り状態は全体呪文の「ザメハ」で治る。
マヒ状態は単体呪文の「キアリク」で治せるが、戦闘終了後の自然回復はない。
カンストを目指す必要性?
正直な話、スマホ版などではカンストの必要はない。
すごろく場が削除されるなど、やりこみ要素が大幅に減っている。
裏ボスのターン数を詰めても、モンスターを全部倒しても、めぼしいご褒美がない。
ちから・すばやさのカンストが役立つ場面はあるかもしれない。
でも、HP・MPに関しては、無理にカンストする必要はないだろう。
強いていえば、ある方法を使わずにラスボスを倒すと、みんなから褒めてもらえるかもしれない。