3DSで発売して正解だったのか?
ドラゴンクエスト11が発売して5日が経った。私は昨日手に取ったばかりでクリアしていないが、これだけは言える。画面が見づらく、操作しづらい。私の空間認識能力が低いせいだろうか? それとも、みんな同じことを感じているのだろうか? いずれにせよ、ドラクエ11について不満な部分はいくつかある。この記事ではその部分について書き連ねたい。
序盤の操作の残念な仕様
シリーズ11作目である今作は、3DS版とPS4版が同時リリースされた。そのうち、3DS版は3Dモードと2Dモードと称し、今風の3DCGとスーパーファミコン時代のドット絵の両方が楽しめるようになっている。ゲームをある程度進めるまでは画面の上下で3Dモード(上)と2Dモード(下)を両方映しており、それが混乱の元となった。
序盤では、画面はスライドパッドと十字キーの両方で操作でき、十字キーで操作中に会話や戦闘が発生すると、スーファミ仕様になる。逆に、スライドパッドで操作すれば、今風のデザインの会話ウインドウが開き、魔物が3Dで表示される。
2画面の方向の不一致
混乱してしまうというのは、画面が回転している場合(3DモードはLRボタンで視点を変えられる)に、スライドパッドを下に押しても、下画面では上に移動しているというようなちぐはぐが起こるということだ。操作感としてはスライドパッドの方がスムーズなのでスライドパッドを使いたいのだが、下画面を見て進みたい方向に行こうとすると(序盤は下画面が地図がわりになる)、うまく移動できない。
モダンとレトロをどちらも楽しんでほしいという心意気なのだろうが、ものすごく操作しづらかった。ある程度まで進むと、3Dモードと2Dモードのどちらかを使えるようになり、画面上に地図が表示されるようになる。そこまでは長旅になりそうだ。
画面が小さいと残念な仕様
普通の3DSだと画面が小さくて操作しづらい。多くの人は小さな3DS・2DSを使っていると思うが、小さい画面だとスーファミ仕様のドットが潰れるし、せっかくのムービーがよく見えない。3DSLL・2DSLLでプレイした方がよい作品になっている。
だったらポータブルな3DSで出した意味はあったのか、ということになる。すれ違い通信のようなポータブル前提の機能もあるようだが、持ち運びやすい筐体と見栄えを意識した映像で一貫性が取れていない気がする。
説明がわからずに失敗する錬金釜(8/4追記)
錬金釜は、素材さえあれば無料で強いアイテムを作れるミニゲームである。ポケモンでいうところのポロックメーカーだ。金属を打って、強い武器や防具を作るものである*1。
説明が文章しかなくてわかりづらいが、ゲームには完成度を表すゲージが用意されている。ピッタリ基準に達したら最高級のアイテムになる。緑色のゲージの範囲を超えて(もしくは下回って)、黄色や赤のゾーンに入ってしまうと、出来が悪くなる。
錬金の際にゲットできるうちなおしの宝珠を集めれば素材を用意せずに打ち直すこともできるが、必要とする宝珠の数は多い。一方、素材は8の頃と違い、フィールド上に落ちているものばかりだ(一部は道具屋に売っている)。打ち直すよりも新しく作る方が早い場合もあるかもしれない。
表情豊かなモンスターのシンボルエンカウント
もちろん、悪いことだらけではない。3Dモードでは、シンボルエンカウントになっている。モンスターと接触しない限り戦闘は始まらない。接触時にAボタンを押すと、僅かだが先制ダメージを与えることができる。
モンスターは眠っていたり、パーティーに気づかずに佇んだりしている。パーティーが強いとエンカウントせずに敵に逃げられることもあるようだ。
プレイヤーキャラクターは一定の確率で「ゾーン」と呼ばれる能力ブースト状態になるが、一度戦闘が終わってもゾーンが切れるまで解除されない。そこはハイテンションシステムとは違うようだ。
広がるスキルシステム
私のプレイは8以来になるが、8の頃からスキルシステムが格段に進化していて驚いた。スキルポイントが割り振られ、武器ごとにスキルがあるというのは同じだが、ステータス上昇を含むスキルを複数の選択肢から選んで覚えるようになっている。蜘蛛の巣状に張り巡らされたスキル表を埋めていくのが目標だ。
スキルの割り振りは好きなときに行うことができ、獲得できるスキルがないときは、(基本的にいいえになる。スキルポイントはさくせん>スキルパネルからいつでも割り振ることができる。 2017/8/29訂正)今すぐ行う旨を訊くダイアログが自動的に「いいえ」になる。
ちなみに、教会などでのセーブ時にBボタンを押しても、冒険を続けるという仕様になっている。「お疲れ様でしたそのまま電源をお切りください」までの手数が増えているのは嬉しいのやら面倒くさいのやら……?
過去作に飛べるすれちがい通信(8/4追記)
すれちがい通信によって専用キャラと「合言葉」を集め、歴史が塗り替えられてしまった過去作の世界へと飛ぶ。過去作の世界へ飛ぶために、ミニダンジョンに挑戦する必要があり、その際には通常のプレイヤーキャラではなく、ヨッチ族と呼ばれる専用キャラを使わなければならないのだ。
過去作の世界は基本的にその作品の初出(リメイクでないもの)の画面を再現している。その世界にいるオリジナルのボスを倒し、世界を元通りにする。
さすがにファミコン版の面倒なUIまでは再現していないが、逆に当時はなかったゾーンシステムや新しい特技を使っているので新鮮味がある。ちなみに、特定の町や村に飛ぶようになっていて、そこから外に出ることはできないようだ。
オートランの罠
オートラン機能があるが、これは寄り道をせず、宝箱を無視する。手動で進めることをオススメする。あと、ヨッチ族は意外と簡単に死ぬので、ご注意願いたい。
まだ体験していない機能はあるが、とりあえず、操作感などをまとめてみた。ストーリーは事前情報よりも深いので、まだ手に取っていないという方は、ぜひチェックしてほしい。
*1:というか、普通に即戦力になってありがたい。