武藤遊戯のあのカードが強すぎる
「サイレント・ソードマン LV3」を使ったデッキをよく目にするようになった。
専用の魔法カードを使うことで攻撃力を大幅にアップするが、元の攻撃力は1000である。
「財宝への隠し通路」など、強力な効果が使用可能で、なかなか厄介だ。
ワンターンキル・ワンショットキルも狙えるこのカード。
デッキの組み方と対策を考えてみる。
【遊戯王デュエルリンクス】「天空の聖域」デッキには「ホルスの黒炎竜」を入れよう
「サイレント・ソードマン」とは
LV3、LV5、LV7で構成されたレベルモンスター。
LV3はスタンバイフェイズに墓地へ送ることでレベルアップ。
LV5は直接攻撃で相手にダメージを与えた次の自分のターンのスタンバイフェイズに、レベルアップする。
LV7はフィールド上の魔法カードの効果を無効化する。
「ホルスの黒炎竜 LV8」と違って、すでに発動している永続魔法・装備魔法にも有効だ*1。
LV5のレベルアップ条件が難しいことから、魔法カード「レベルアップ!」を使いたい。
最強の魔法カード「沈黙の剣」
今騒がれているのは、サイレント・ソードマン専用の魔法カード「沈黙の剣」だ。
このカードは、サイレント・ソードマンの攻撃力・守備力を1500アップする。
名前に似合わず、装備魔法ではなく速攻魔法である。
いつまでという指定がないので、この効果は永遠に続く。
3枚あればLV3の攻撃力は5500になる。
2019年1月のリミットレギュレーションでリミット2に指定された。
そのため、最大で2枚しか入れられなくなった。
対策は?
このカードの恐ろしいところは、「サイレント・ソードマン LV7」の効果に合わせて設計されていることだ。
発動と効果が無効化されず、沈黙の剣の対象となったモンスターはターン終了時まで相手の効果を受けない*2。
こんな効果、一見防ぎようがない。
でも、安心してほしい。
われわれは防ぐ手立てを持っている。
- 攻撃の無敵化
- ホーリーライフバリアー
- レインボー・ライフ
など、戦闘ダメージを0にする手段があればよいのだ。
もちろん、アマゾネスの剣士などでダメージを跳ね返してもよい。
そうすれば、次のターン以降、サイレント・ソードマン LV3は破壊できる。
使い方は?
使い方としては
- ライジング・エナジーの代わり
- サイレント・ソードマンが影響を受ける相手の効果にチェーンして発動する
という2通りがある。
このカードは相手のターンでも発動でき、単純な攻撃力アップのカードではない。
沈黙の剣は「サイレント・ソードマン」の攻撃力を1500アップする速攻魔法。
対象のモンスターが相手の効果を受けなくする効果もある。
相手は、「サイレント・ソードマン」が効果を受けない方法でダメージを防げばよい。
「速攻魔力増幅器(クイック・ブースター)」
「速攻魔力増幅器」は速攻魔法を使うこのデッキにぴったりな1枚だ。
効果は以下の2つ。
- 墓地の速攻魔法1枚をデッキに戻す。
- セットされたこのカードが相手の効果で破壊され、墓地へ送られた場合、デッキから速攻魔法1枚を手札に加える。
沈黙の剣を再利用する
オート操作では十中八九、墓地の沈黙の剣を除外してサイレント・ソードマンを手札に加える効果を使ってしまう。
だが、手動なら速攻魔力増幅器で再利用もできる。
この効果単体では「隠された魔導書」に劣るが、1枚から発動できるのはある意味でメリットかもしれない。
セットして破壊させる
剣闘獣やアマゾネスが相手なら、わざと破壊させて後者の効果を使える。
セットしなくても使えるが、沈黙の剣が手札に来ない場合はセットしておこう。
沈黙の剣のフェイクにもなる。
魔法カードを手札に戻せないか?
魔法カードを手札に戻す効果のあるカードもいろいろある。
しかし、このデッキにとっては発動条件が厳しいものが多い。
- 「氷の女王」は破壊時に墓地の魔法使い族モンスターが3体以上の場合のみ、墓地から魔法カード1枚を手札に加えられる。星8で攻撃力2900/守備力2100。
- 「混沌の黒魔術師」は召喚・特殊召喚に成功したエンドフェイズ。それでも星8なので荷が重い。
- 「神聖魔導王 エンディミオン」は「魔法都市エンディミオン」の魔力カウンターを6個取り除いて特殊召喚したとき、墓地の魔法カード1枚を手札に戻す。
- 「ピクシーナイト」は戦闘破壊時、自分の墓地の魔法カード1枚を相手が選んでデッキの一番上に置く。沈黙の剣以外を全部モンスターか罠にすれば行けるかもしれない。
- 「魔法再生」は魔法カードを2枚墓地へ送ることで、墓地の魔法カード1枚を手札に加える。コストが重いカードだ。
- 手札に戻すとは少し違うが、「魔帝アングマール」がアドバンス召喚に成功したとき、墓地の魔法カードを除外することで同名カードをデッキから手札に加えることができる。
そのような感じで、手札に戻して再利用するを実現できるカードはなかなかない。
「沈黙の剣」は除外せず、「速攻魔力増幅器」で再利用する。
相手が魔法・罠カードを破壊する効果を持っていれば、「速攻魔力増幅器」の破壊時効果を使える。
墓地の魔法カードを手札に戻せるカードは限られてくる。
作成例(×21)
今回のデッキでは、LV5・LV7は使わない。筆者もまだ引いていないので。
スキルは、「ドローセンス:光」もしくは「ドローセンス:魔法・罠」。
モンスターカード(×6)
- サイレント・ソードマン LV3 ×3
- 戦士ラーズ×2
- 神聖魔導王 エンディミオン×1
今回はエンディミオンを選んだ。
魔法カードを発動するだけでよいので、他のカードより幾分楽だと判断した。
余った魔法カードを使ってフィールド上のカード1枚を破壊できるところも強い。
戦士ラーズは、召喚・特殊召喚時に、レベル4以下の戦士族(サイレント・ソードマン)をデッキの一番上に必ず置くカード。絶対に発動する効果なので、それ以外のカードが欲しいときには召喚しないことだ。
魔法カード(×9)
- 速攻魔力増幅器×2
- タイムカプセル×2
- 沈黙の剣×3 ×2(2019年1月のリミットレギュレーション)
- 魔法都市エンディミオン×2
タイムカプセルで除外するカードはスキルと重複しないようにしたい。タイムカプセルの効果で除外することは、次の次のターンまでそのカードが引きづらくなることを意味する。
罠カード(×6)
- 攻撃の無敵化×2
- リミット・リバース×2
- ハーフ・カウンター×2
蘇生カードを使って、サイレント・ソードマンが復活できる体制は作っておきたい。
それから、このデッキの弱点は沈黙の剣を使う前の攻撃力の低さ。ハーフ・カウンターや分断の壁のように攻撃力を補うカードを忘れずに。