新パックで強化されたおすすめテーマ「マドルチェ」
遊戯王で一番かわいいテーマのひとつ「マドルチェ」が本格的に実装された。
「異次元の塔—風と地の章—」で数枚が報酬になっていたが、今回のパックでフィールド魔法を含む多数のカードが追加された。
マドルチェはパンやお菓子をモチーフにしたかわいいテーマだ。
効果も面白いので、ぜひ使ってほしい。
マドルチェに何ができるか?
今の段階でできるのは、「マドルチェ・プディンセス」を中心としたデッキ構築である。
プディンセスが戦闘を行ったダメージ計算後、相手のカード1枚を破壊する。
例えば、強いモンスターAと弱いモンスターBがいる場合、Bを戦闘で破壊すれば、Aも破壊できる。
このカードを前提としたカードがいくつか入っており、コンボを組むこともできる。
デッキから特殊召喚するコンボ
マドルチェはモンスターが破壊されても、フィールドがガラ空きになりづらい。
「マドルチェ・チケット」は1ターンに1度、マドルチェモンスターが手札・デッキに戻ったときに、デッキからマドルチェモンスターを必ず手札に加える効果を持っている。
天使族のマドルチェ(現状、プディンセスのみ)が自分フィールドにいるなら、そのまま特殊召喚できる。
何を隠そう、ほとんどのマドルチェモンスターには、破壊された場合にデッキに戻る効果がある。
チケットの効果は必ず発動する効果なので、コストで戻す「マドルチェ・クロワンサン」「マドルチェ・マナー」にも対応している。
このカードがあれば、カードが戻っても、フィールドがガラ空きにならない。
「マドルチェ・チケット」と「マドルチェ・プディンセス」がフィールド上にあれば、フィールドがガラ空きになりにくい。
モンスターを並べて効果発動
一方で、手札からマドルチェモンスターを特殊召喚する効果を持っているのが、「マドルチェ・ミィルフィーヤ」だ。
レベルや攻撃力に制限がないので、プディンセスも特殊召喚できる。
面白い使い方としては、クロワンサンを特殊召喚して、コストとして消費するというものがある。
クロワンサンは、フィールド上のマドルチェカードを手札に戻して、自身の攻撃力を300アップする。
特殊召喚に使ったミィルフィーヤを手札に戻し、再利用することが可能だ。
「マドルチェ・ミルフィーヤ」を使えば、「マドルチェ・プディンセス」の特殊召喚や、モンスターの効果発動につなげられる。
強力なカウンター罠
今回のパックには、マドルチェや剣闘獣向けの2枚のカウンター罠カードが収録されている。
「マドルチェ・ティーブレイク」は魔法・罠の発動を無効にし、手札に戻す。
「魔導人形の夜(マドルチェ・ナイツ)」は相手が発動したモンスター効果を無効にする。(破壊はしない。)
このままであれば、マドルチェ・剣闘獣で使えそうなのだが、マドルチェ・プディンセスに特化した追加効果もある。
自分フィールド上にプディンセスがいる場合、
マドルチェ・ティーブレイクは相手フィールド上のカードを1枚破壊する。
魔導人形の夜は内容を見ずに、相手の手札1枚をデッキに戻す。
攻撃力の低いマドルチェだが、カウンター罠で乗り切ろう。
マドルチェ用のカウンター罠は「マドルチェ・プディンセス」が自分フィールド上にいると強くなる。
マドルチェの難しいところ
攻撃力が低い
攻撃力が低い都合上、攻撃力の高いモンスターへの対処が難しい面もある。
しかし、ピョコレートの表示変更効果や、攻撃力をアップするクロワンサンの効果があれば、そこそこ戦える。
フィールド魔法の「マドルチェ・シャトー」はマドルチェの攻撃力を500ポイントアップするので、こちらも低い攻撃力の足しにしたい。
それから、「マドルチェ・シューバリエ」がフィールド上にいる場合、相手はシューバリエしか攻撃の対象にできない。
この効果もうまく利用したい。
マドルチェの攻撃力は低めだが、攻撃力を高めたり、相手の表示形式を変更したりすれば、戦える。
手札制限・デッキ切れに弱い
墓地にモンスターがいると発動・適用できない効果がある。
プディンセスも墓地にモンスターがいない場合のみ、攻撃力800アップ。
カウンター罠2枚も、墓地にモンスターがいない場合にしか発動できない。
そのため、破壊しないで墓地へ送る効果(手札を捨てさせる・デッキ破壊など)や、ルール上の手札制限で墓地へ送るのには弱い。
だが、「マドルチェ・マナー」を使えば、マドルチェモンスターを最大で2枚デッキに戻せる*1。
それから、マドルチェ・シャトーを発動すれば(または貼り直せば)、墓地のマドルチェを全部デッキに戻せる。
シャトーが全部墓地へ落ちないことを願いたい。
このデッキはマドルチェ・チケットの副作用(デッキに戻っても手札に加わる)で長期戦が苦手なので、気をつけよう。
モンスターを墓地へ送る効果を使われると、効果が発動・適用できなくなる。
各種カードを使って、モンスターをデッキに戻そう。
コンボが前提
マドルチェの効果は、魔法・罠カードとのコンボが前提だ。
魔法・罠のどちらかを封じられるときつい。
でも、モンスター効果で突破することは可能といえば可能だ。
ピョコレートで守備表示にし、プディンセスで攻撃すれば、ダメージステップ終了時に魔法・罠の発動を封じているカードを破壊できる。
また、最悪プディンセスが戦闘で破壊されても効果は発動できるので、もう一度プディンセスを召喚できるように頑張ろう*2。
マドルチェは魔法・罠とのコンボが多い。
どちらかを無効にされた場合は、モンスター効果でどうにかしよう。
召喚時の効果に注意
効果の発動条件に注意してほしいカードがいくつかある。
例えば、ミィルフィーヤと「マドルチェ・バトラスク」は召喚時効果を持っている。
ミィルフィーヤは手札からマドルチェモンスターを特殊召喚。
バトラスクはフィールドに他のマドルチェモンスターがいる場合、デッキからフィールド魔法を手札に加える。
だが、これは通常召喚のみで、反転召喚・特殊召喚に対応していない。
これらのモンスターは特殊召喚しないようにしよう。
一方で、特殊召喚時のみに効果を発動できるのが、マドルチェ・メッセンジェラートだ。
メッセンジェラートは、特殊召喚されたとき、獣族のマドルチェが自分フィールドにいれば、マドルチェと名のついた魔法・罠カードをデッキから手札に加えられる。
バトラスクより効果の範囲が広い分、制限が強い。
ミィルフィーヤとの連携が一番簡単な出し方だろう*3。
召喚時の効果と特殊召喚時の効果がある。
間違えたら発動できないので、注意すべし。
作成例(×22)
マドルチェモンスター(×12)
- マドルチェ・クロワンサン×2
- マドルチェ・シューバリエ×2
- マドルチェ・バトラスク×1
- マドルチェ・ピョコレート×2
- マドルチェ・プディンセス×2
- マドルチェ・ミィルフィーヤ×2
- マドルチェ・メッセンジェラート×1
クロワンサンはマドルチェと名のついた魔法・罠カードを手札に戻すこともできる。
魔法カードを手札に戻せば、実質ノーコストで攻撃力をアップできる。
ピョコレートは自分フィールド上のマドルチェが表示形式を変更したら、モンスター1体を表側守備表示に変更できる。
このとき表示形式を変えられた相手モンスターは、攻撃ができなくなる上、効果も使えない。
魔法・罠カード(×10)
- マドルチェ・シャトー×2
- マドルチェ・チケット×2
- マドルチェ・ティーブレイク×2
- 魔導人形の夜×2
- マドルチェ・ハッピーフェスタ×1
- マドルチェ・マナー×1
今回は入れていないが、マドルチェ・ワルツというカードもある。
マドルチェが戦闘を行うたびに相手に300ポイントの効果ダメージを与えるという永続罠カードだ。
これは、自分が敗北して破壊された場合にも適用される。
ただ、他にも永続カードや罠カードがあるので、魔法・罠ゾーンが足りない。
公式データベースをよく読んで
マドルチェは特殊な動きをするカードが多い。
そのため、公式データベースとQ&Aの熟読が必要だ。
回してみておかしいと思ったら、公式をチェックしよう。
*1:墓地のマドルチェモンスター1体をデッキに戻し、フィールド上のマドルチェモンスター全ての攻撃力を800アップする。その後、もう1体デッキに戻せる。2枚目は任意なので、1枚から使えるカードだ。なので、プディンセスをアドバンス召喚した際も、このカードで墓地のモンスターを戻すとよい。
*2:マドルチェ・プディンセス | カードに関連するQ&A | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
*3:公式の裁定とでは、「マドルチェ・ハッピーフェスタ」で手札からメッセンジェラートと獣族マドルチェを同時に出した場合、メッセンジェラートの効果は発動可能とのこと。
しかし、ターン終了時にデッキに戻る。ハッピーフェスタは罠カードなので、代わりに手札に戻すというシャトーの効果は適用外だ。