ゲームの無理な話

ゲームに関する話題をまとめていきます。ゲームのシステムについての話や、ストーリーがあるものについてはその中身も扱う予定です。

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【ドラクエ5】映画ドラゴンクエスト ユア・ストーリー 原作ゲームについて

結婚相手や仲間モンスターを自由に選べるゲーム スマホ版も

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が公開された。

この映画は「ドラゴンクエスト5」のゲームを原作としていて、その世界をフルCGで描く。

 

この記事では、原作ゲームと映画の紹介をする。

 

原作「ドラゴンクエスト5」 主人公の人生を描く

ドラゴンクエストといえば、主人公が魔王を倒すために冒険するロールプレイングゲームである。

それぞれに別の主人公がいて、別々の仲間たちがいる。

 

中でも、「ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁〜」は、全編にわたって主人公(男性)の人生を描いている。

今作では、結婚相手を自由に選べる他、子どもを儲け、ペット(モンスター)を飼うことも可能だ。

 

ゲームはニンテンドーDSでリメイクされ、スマートフォン用に最適化されたアプリも有料で配信されている*1

気になる方はぜひプレイしていただきたい。

  

ドラゴンクエストV 天空の花嫁

ドラゴンクエストV 天空の花嫁

  • SQUARE ENIX INC
  • ゲーム
  • ¥1,200

 

play.google.com

 

仲間モンスター 高すぎる自由度

ドラクエシリーズには、さまざまなやり込み要素がある。

他のドラクエシリーズには

  • 好きな職業を極められる転職システム
  • 好きな武器の技を極められるスキルシステム

などもある。

 

ドラクエ5では、好きなモンスターを仲間にできる*2

しかも、モンスターの覚えられる技や装備できる武器などが、それぞれ異なる。

 

  • 幼少期に仲間になる「キラーパンサー」
  • 青年期序盤から活躍する「スライムナイト」

をはじめとして、50以上のモンスターを仲間にできる。


最大7人程度の仲間がいる他のドラクエシリーズに比べて、自由度がとても高い*3

 

こうしたモンスターの育成要素は、「ドラクエモンスターズ」シリーズに受け継がれた。

育成要素は、今やドラクエシリーズの一翼を担っている。

 

天空3部作の2作目 主人公は勇者ではない

ここからは、ドラクエ5のストーリーについて。

 

ドラゴンクエスト5はドラゴンクエスト4の続編で、天空3部作の2作目である。

天空シリーズでは、天空の城とそこに伝わる武器・防具を中心に物語が展開する。

 

続編といっても、ドラクエ4の時代から相当の時間が流れており、つながりはほとんどない。

ドラクエ4を遊んでいない方も楽しめる内容となっている。

 

ところで、ドラクエ5の主人公は勇者ではない。

伝説の「天空装備」は装備できず、勇者特有のじゅもん・とくぎも使えない。

そんな彼は家族との絆や、持ち前の魔物使いの才能を活かして、魔王に立ち向かう。

 

「ドラゴンクエスト5」は家族の絆をテーマにしている。

好きなモンスターを仲間にできる。決まった人間キャラが仲間になる他作品よりも自由度が高い。

「ドラゴンクエスト4」の続編だが、登場人物などのつながりはほとんどない。

 

ドラゴンクエスト5の大まかなあらすじ

幼少期:秘密の冒険 父との死別

主人公・アベルは、地域で強い信頼を得ている男性・パパスの息子。

幼いアベルは、父の用事のため、さまざまな場所を訪れる。

パパスの目を盗んで冒険しながら、アベルは成長していく。

 

そんな折、モンスターの卑劣な作戦により、パパスは命を落とす。

アベルも奴隷として、モンスターに拘束される。

 

青年期:結婚 出産 魔王討伐

大人になったアベルは脱走し、自由の身となる。

世界のどこかで生きているという母を探し、旅をする。

その道中、パパスの友人の娘との縁談*4があり、結婚する。

 

結婚相手は

  1. 良家の令嬢・フローラ
  2. 主人公の幼馴染・ビアンカ
  3. フローラの姉・デボラ

から選べる。

選んだ相手によって能力が異なり、子どもの髪の色も変わる。

 

この選択は、ドラクエ5最大のイベントである*5

プレイヤーの間では、誰と結婚するかで派閥が分かれている(男女問わず)。

デボラはDSリメイク版で追加されたが、やはりDS以降の世代から支持されているようだ。

 

その後、2人の子どもを儲けるが、夫婦は魔物によって石にされてしまう。

大きくなった子どもたちは、夫婦の石化の呪いを解く。

一家は力を合わせ、魔王に挑む。

 

アベルは亡き父の遺言により、母の行方を探す。

その途中で、3人の女性の中から1人を選び、結婚する。

家族の絆で困難を乗り越えながら、魔王と戦う。

 

映画と原作の違い

物語の目標は原作と同じで、パパスを殺害したモンスター「ゲマ」の討伐だ。

しかし、映画の尺は2時間しかない。

 

一部の主要な登場人物が省略されており、一部の出来事の因果関係が変わっている。

登場人物のアイデンティティに関する大きな変更もあった。

いわゆる「良改変」はあるものの、原作を愛する人からは怒りの声も上がっている。

 

原作を遊んでから、違いを確認するのもよいのではないか?

 

モンスターやじゅもんをフルCGで再現

ドラクエシリーズでおなじみのモンスターやじゅもんが、フルCGで描かれる。


スライムやキラーパンサーなどのモンスターの質感は、3DCG映画ならではと言える。

じゅもんを乱発する圧巻のバトルにも注目してほしい。

 

もちろん、登場人物や街並みの質感も申し分ない。

主人公の顔はアニメ感を意識しつつも、傷などが丁寧に描かれている。


原作にはなかった賑やかで美しい街並みも印象的だ。

季節を感じさせる描写などのこだわりもあり、3DCG映像としての評価は高い

 

映画は、2時間しかない尺の都合上、設定や展開が大きく変わっている。

フルCGで描かれるバトルや街並みは圧巻。

 

原作ゲームをプレイしたほうが没入できる

上のほうに、「気になる方はぜひ」と書いた。

だが、個人的には、原作ゲームのプレイを強く勧めたい。

ドラクエ5をプレイしたほうが映画に没入できる。

 

実際、この映画には、大きく省略された不親切な部分もいくつかあった。

ゲームで補完しないと、ポカーンとなってしまう場面もあるかもしれない。

 

原作をプレイしても、映画が理解できるわけではないが、原作のプレイは強くおすすめする。

*1:プレイステーション2でもリメイクされているが、お持ちの方は少ないだろう。

*2:ゲームの途中に、ある条件を満たす必要がある。

*3:ドラクエ6でもモンスターが仲間になるが、数が限られている。ドラクエ6のリメイク版(DS・スマホ版)ではモンスターを仲間にするシステムが削除されている。ドラクエ5との差別化なのか、容量の問題なのかはわからない。

*4:とあるアイテムを手に入れるため、結婚が必須となる。

*5:セーブデータは3つ作れる。結婚相手を決める前にセーブして、3人それぞれを選ぶことも可能だ。

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