「ハーピィの狩場」パックに登場 気をつけたいルール
イベントで孔雀舞が使っていた「ハーピィの狩場」「ハーピィ・クィーン」などがパックで登場した。
「ハーピィ・レディ」はルール上の扱いに注意が必要なテーマだ。
デュエルリンクスは、ルール通りにしか動かないようになっているが、うっかりミスはしてしまうので、気をつけたい。
「ルール上」と「フィールド・墓地」の違い
ハーピィには、
- 「ルール上、ハーピィ・レディとして扱う」カード
- 「フィールド・墓地に存在する限りハーピィ・レディとして扱う」カード
がある。
ルール上、扱う
例えば、「ハーピィ・レディ1」はルール上、ハーピィ・レディとして扱うカード。
フィールド・墓地にいても、デッキや手札にあっても、ハーピィ・レディと見なされる。
ルール上、同じカード名のカードは合計3枚までしか入れられない。
だから、他のルール上〜扱うカードと合わせて、3枚までしか入れることができない*1。
ハーピィ・レディ1を3枚、「ハーピィ・レディ・SB」を3枚入れることは不可能だ。
フィールド・墓地にある限り、扱う
一方で、ハーピィ・クィーンや「ハーピィ・ダンサー」はフィールド・墓地に存在する限り、ハーピィ・レディとして扱う。
ルール上〜扱うカードと違って、それぞれデッキに3枚ずつ入れられる。
ただし、手札・デッキではハーピィ・レディとして扱わない。
したがって、「バード・フェイス」や「万華鏡—華麗なる分身—」の効果で選ぶことはできない。
ルール上「ハーピィ・レディ」として扱うカード……デッキには合計3枚までしか入れられない。
フィールド・墓地に存在する限り「ハーピィ・レディ」として扱うカード……それぞれ3枚ずつ入れられる。
ハーピィの狩場:効果は強制的に発動
舞のスキルで、すでにハーピィの狩場を使っている人も多いだろう。
このカードは、ハーピィ・レディか「ハーピィ・レディ三姉妹」を召喚したら、魔法・罠カード1枚を破壊する。
発動するかしないかは、選べないので注意したい。
自分のカードが破壊される場合の予防策と応用
ハーピィの狩場には、相手フィールド上という指定がない。
フィールド上に他の魔法・罠カードがない状態で、ハーピィ・レディ1を召喚したら、「狩場」自体を破壊しなければならない。
予防策としては、「荒野の大竜巻」や「呪われた棺」を入れておくことが挙げられる。
一方で、ハーピィ・ダンサーは自分の風属性モンスターを手札に戻し、風属性モンスターを通常召喚できる。
この効果を使えば、相手の伏せカード2枚の破壊が可能だ。
「ハーピィの狩場」は「ハーピィ・レディ」「ハーピィ・レディ三姉妹」が召喚・特殊召喚されるたびに、魔法・罠カードを破壊する。
「狩場」自身を破壊しないためにも、破壊時効果のある罠カードを入れておこう。
「ヒステリック・パーティー」と「ハーピィ・ダンサー」
ヒステリック・パーティーは、手札を1枚捨てることで、墓地のハーピィ・レディを「可能な限り」特殊召喚するカードだ*2。
永続罠カードであり、このカードがフィールドから離れると、特殊召喚したモンスターは破壊される。
このデメリットを回避する方法がある。
ハーピィ・ダンサーを使って入れ替えることと、「ハーピィズペット竜」のリリースにすることだ*3。
特殊召喚したモンスターを、ハーピィ・ダンサーの効果でいったん手札に戻す。
すると、そのモンスターは「この効果で特殊召喚したモンスター」の扱いから外れる。
破壊のおそれがある場合は、早々に入れ替えよう。
「ハーピィ・レディ—鳳凰の陣—」が発動しやすく
魔法カード「ハーピィ・レディ—鳳凰の陣—」は、相手のモンスターを最大3体まで破壊できる。
発動条件はハーピィ・レディかハーピィ・レディ三姉妹が合計3体、フィールド上にいること。
だが、これらを3体そろえるのは難しくない。
ヒステリック・パーティーが登場したことで、一気に3体そろえるのが楽になった。
ハーピィ・クィーンの効果で、自身を手札から捨てられる。
ヒステリック・パーティー自体の発動時に、手札から1枚ハーピィ・レディを捨てられる。
プラスもう1体を墓地かデッキ・手札から出せば、場は整う。
鳳凰の陣は、破壊した中で一番高いモンスターの攻撃力分のダメージを与えられる。
単純にモンスター3体を攻撃させたときより強いので、ぜひ成功させたい。
「ヒステリック・パーティー」は墓地の「ハーピィ・レディ」を可能な限り特殊召喚する。
モンスターを一度手札に戻せば、「フィールドを離れた時」の効果は受けない。
「ハーピィ・クィーン」「ヒステリック・パーティー」などの効果を使えば、「ハーピィ・レディ —鳳凰の陣—」の効果を使いやすい。
作成例(×20)
スキル:ハーピィの遺志
今回、ハーピィの狩場のカードが実装されたことで、その他のスキルを入れられるようになった。
「ハーピィ・ドロー!」はランダムでハーピィカードをドローするスキル。
ライフポイントが1800減ったときに使える。
「ハーピィの遺志」は、墓地のハーピィカード5枚を除外することで、「ハーピィの羽根帚」を手札に加えられる。
このカードは、相手フィールド上の魔法・罠カードをノーコストで全破壊できるため、OCGでは制限カードになっている。
手札に加えるだけなので、ドローフェイズは別に行なえる。
ルール上、ハーピィ・レディ(×3)
- ハーピィ・レディ1 ×2
- ハーピィ・レディ・SB ×1
ハーピィ・レディ1は風属性モンスターの攻撃力を300アップさせる。
ハーピィ・レディ・SBはもともとの攻撃力が1800であり、ルール上ハーピィ・レディとして扱うモンスターの中で一番高い。
フィールド・墓地でハーピィ・レディ(×5)
- ハーピィ・クィーン×2
- ハーピィ・ダンサー×2
ハーピィ・クィーンは手札から捨てることで、ハーピィの狩場を手札に加える。
その他のモンスター(×3)
- バード・フェイス×2
- ハーピィ・レディ三姉妹×1
バード・フェイスは戦闘で破壊されたとき、デッキからハーピィ・レディを手札に加える。
上に書いた通り、ルール上、ハーピィ・レディと扱うカードしか選べない。
この効果で手札に加えたハーピィ・レディは、ヒステリック・パーティーのコストにしたい。
ハーピィ・レディ三姉妹は、ハーピィ・レディとして扱えないという点だけ注意しよう。
ヒステリック・パーティーでは特殊召喚できない。
ハーピィ・レディ関連の魔法・罠カード(×7)
- ハーピィの狩場×2
- ハーピィ・レディ—鳳凰の陣—×1
- ヒステリック・パーティー×2
- 万華鏡—華麗なる分身—×2
万華鏡—華麗なる分身—はハーピィ・レディ三姉妹と、ルール上ハーピィ・レディとして扱うカードを手札・デッキから特殊召喚できる。
その他の魔法・罠カード(×3)
- 呪われた棺×1
- 炸裂装甲×2
呪われた棺をハーピィの狩場の効果で破壊すれば、相手は自身の手札をランダムに1枚捨てるか、モンスターを1体破壊しなければならない。
炸裂装甲(リアクティブアーマー)は攻撃してきた相手モンスターを選択して破壊する。
ブラックフェザーやハーピィだけではない
「ブラックストーム・ライジング」には、鳥獣族以外にも強そうなカードがたくさん入っている。
遊戯の「魔導戦士ブレイカー」は「魔法都市エンディミオン」と組み合わせると魔法・罠が破壊し放題だ*4。
『遊戯王5D’s』でダークシグナーのミスティが使っていた「レプティレス」も収録されている。
相手のモンスターを攻撃力0にする効果や、それをタコ殴りにする戦術が強力である。
既存のテーマの強化カードもいくつか入っているので、必ずしもブラックフェザーのカードをコンプリートする必要はない。
強力なカードをぜひお試しあれ。
*1:ハーピィ・レディ1 | カードに関連するQ&A | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
*2:この方法による特殊召喚は1回の特殊召喚として扱われ、ハーピィの狩場の効果は1枚分しか発揮されない。
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
*3:「ハーピィズペット竜」はほぼ通常モンスターと同じで、ハーピィ・レディでもないので、おすすめしない。