分解と生成でレアカード入手 メインフェイズ2を使いこなそう
OCGのルールで遊べる「遊戯王マスターデュエル」が人気だ。
ガチ勢はもちろん、「遊戯王デュエルリンクス」でのデュエルに慣れているユーザーにもおすすめのゲームである。
遊戯王デュエルリンクスを遊んでいるあなたは、カードの使い方を知っている。
その一方で、OCGのルールを知らない。
「こんな自分でも、対戦を楽しめるのか?」
大丈夫。
マスターデュエルを遊べば、あなたも本格的なデュエリストになれる。
この記事では、マスターデュエルとデュエルリンクスの違いを説明していく。
違う部分・同じ部分を受け止めた上で、マスターデュエルに参戦してもらえればと思う。
マスターデュエル アプリの仕様
演出がダイナミック 魅せるデュエル
マスターデュエルはダイナミックでわかりやすい演出が特徴だ。
大迫力なので、観戦しているだけでも楽しめる。
低音重視のイヤホンなどで聴いていただくと、違いがわかりやすいだろう。
フィールドはプレイマットというより、戦場という感が強い。
ライフポイントが減ると、フィールドが崩れていく。
モンスターが召喚されるとき、ドンという音とともに、フィールドが振動する。
一部のモンスターには2DCGが用意されており、召喚時に表示される。
融合などの特殊召喚の演出も、ダイナミックである。
チェーン処理の表示など、「見せる」「魅せる」が意識されている。
とはいえ、デュエルリンクスには、エースモンスターの3DCGや召喚時のボイスもある。
アニメファンであれば、リンクスのほうが楽しめるのではないか?
ネット対戦が中心 1人プレイは限定的
現在、このアプリはネット対戦が中心となっている。
「ソロモード」もあるが、報酬や遊べる内容が限られる。
かたやデュエルリンクスには「スタンダードデュエリスト」など、1人で好きなだけ遊べるコンテンツがある。
マスターデュエルには、そうした好きなだけ遊べるような仕組みがない。
強いていえば、ソロモードにはスタミナの概念がなく、好きなだけ遊べる。
ソロモードはマスタールールに慣れるための練習になる。
難易度の高いものでは、OCGでも猛威を振るうガチ系カードを使う・使われる機会もある。
まずは練習を積んで、ネット対戦に参加してもらえればと思う。
マスタールール デュエルリンクスとの違い
エクストラモンスターゾーン 置ける条件
2022年4月現在、デュエルリンクスには、エクストラ(EX)モンスターゾーンおよびそれに関するルールがない。
マスターデュエルでは、メインモンスターゾーンと魔法・罠ゾーンがそれぞれ5つある。
それに加え、お互いのフィールドの間に2つのEXモンスターゾーンがある。
EXモンスターゾーンは特殊なケースを除き、1人1つ、左右どちらかしか使えない。
エクストラデッキからペンデュラム(P)召喚されるPモンスターと、リンクモンスター。
これらはEXモンスターゾーンか、リンクモンスターのリンク先にしか出せない。
(出せるリンク先がない場合、リンクモンスターを素材にしないとリンク召喚できない。)
逆に、モンスターがEXデッキ以外から特殊召喚される場合は、EXモンスターゾーンに出せない。
例えば、EXデッキから特殊召喚される融合・シンクロ・エクシーズモンスターはEXモンスターゾーンにも出せる。
でも、死者蘇生で墓地から特殊召喚されたなら、メインモンスターゾーンに出す必要がある。
カードを置く位置は手動
カードを置く位置を自分で選ぶ必要がある。
リンクモンスターが効果を適用するとき、リンク先にモンスターが必要なものと、あってはいけないものがある。
効果を発動するためにリリースしたり、リンク先にモンスターを特殊召喚したりする。
その場その場での判断が求められる。
リンクモンスターを召喚する際は、フィールドに残すモンスターの位置も重要だ。
そのモンスターがリンク先にある・ないと、効果を適用できないかもしれない。
自分のモンスターが相手のリンク先にならないよう、注意する必要もある*1。
同じ縦列のカードを破壊したり、無効化する効果も厄介である。
(リンクマーカーや縦列の悪用は、初心者を脱してからにしたい。)
メインフェイズ2:相手ターンの準備
デュエルリンクスとの最大の違いは、メインフェイズ2が省略されていないこと。
バトルフェイズが終わった後、2回目のメインフェイズを行える。
メインフェイズ2は、相手ターンのための準備である。
基本的なルールはメインフェイズ1と同じだ。
このターンまだ召喚していない場合、通常召喚ができる。
まだ使っていない効果を発動できる。
魔法・罠カードを伏せたいなら、むしろメインフェイズ2がよい。
バトルフェイズまでに、何らかの効果で破壊される場合もある。
(効果で活用するため、わざとメインフェイズ1に伏せるのはOK。)
ここで、大事なポイントとして、「バトルフェイズの後」という点を挙げたい。
例えば、バトルフェイズで活用した弱いモンスターを素材に、特殊召喚ができる。
バトルフェイズ中に、効果で増えた手札を活用できる*2。
一方で、バトルフェイズを前提とした効果(バトルフェイズを行えないなど)は使えない。
デュエルリンクスから入った人は、この点が難しいと思う。
経験を積んで、2つのメインフェイズを活用できるようにしたい。
プレイ時間の長さ
デュエルリンクスのルールはスピードデュエルと呼ばれている。
デッキや初期手札の枚数、フィールドの幅を調整し、すばやく遊べるようにした。
もちろん、ネット対戦で膠着(こうちゃく)状態になると、20分以上かかる場合もある。
でも、普通は5-10分程度で決着がつくようになっている。
一方で、マスタールールは、時間をかけてゆっくり遊ぶのが基本だ。
カードの大量展開や、「手札誘発」による妨害もある。
残念ながら、移動中や休憩時間に遊ぶようなゲームではない。
ショップ:特定条件でシークレットパック解放
ショップの仕組みがデュエルリンクスと違う。
パックの収録範囲から、カードがランダムに排出される。
ボックス式ではなく、「天井」がない。
マスターデュエルでは、普段はマスターパックなどの恒常パックしか購入できない。
特定のピックアップカードを引くと、24時間限定のシークレットパックが解放される。
シークレットパックはテーマ別になっていて、目当てのテーマを引きやすい。
鍵となるピックアップカードを新たに引くと、販売期間が延長される。
ジェムは各ミッションやゲート報酬でもらえるので、序盤は引きやすい。
足りなくなったら、イベントやデイリーミッションに挑戦しよう。
そして、分解と生成の機能を使おう。
分解と生成
パックに天井はないが、好きなカードを手に入れられる仕組みはある。
デッキ編集画面にて、カードを「分解」することで、不要なカードをポイントに変換できる。
このポイントを使い、同じレアリティの好きなカードを「生成」できる。
好きなテーマのパックのみ引き、パック外で必要なカードは生成するという使い方が可能だ。
(デッキ編集では、持っていないカードも表示できるので、活用したい。)
4枚以上あるカードは積極的に分解しよう。(まとめて分解する機能もある。)
使い道がわからない、あるいは使う予定のない高レアカードも分解するのがよい。
レアリティはデュエルリンクスと違うものが多いので、気をつけよう。
それから、イベントで特定の召喚法などしか使えなくなる場合もある。
それぞれの召喚法につき、1テーマくらいは用意しておこう。
お試し5枚ドロー:手札事故防止に
マスターデュエルでは、手札事故を起こすかの検証が可能だ。
デッキ編集画面のサブメニューにて、初期手札の5枚を試し引きできる。
最初の通常ドローも再現できるので、いちいちデュエルをしなくてもよい。
これを何回か試して、できるだけ手札事故をなくせる・挽回できるデッキに改良していこう。
重要なカードだからといって、何枚もデッキに入れると、手札で腐ってしまう。
枚数を調整し、手札が腐らないデッキにしていきたい。
ソロモード:レンタルデッキで召喚法を理解
ソロモードはレンタルデッキを基本として、召喚法やテーマについて学ぶ機能だ。
剣闘獣や不知火など、デュエルリンクスでもおなじみのテーマが登場する。
デュエルリンクスと大きく違う点は、レンタルデッキの内容である。
マスターデュエルのレンタルデッキは、テーマやパックにこだわらない。
お題のテーマと別のテーマを組み合わせたデッキも多い。
コンセプトを理解しないと使いこなせないのは、デュエルリンクスと同じである。
どのようにダメージを与えたらよいのか、考えながら戦おう。
オートデュエルはなし 素材そろえる練習を
ソロモードはテーマを使いこなすためのモードで、オート機能がない。
オートデュエルに慣れたデュエルリンクス民には、少々大変かもしれない。
とはいえ、オートが使えないのは、デュエルリンクスのレンタルデッキデュエルも同じ。
手札事故で負けるのもよくあることだ。
想定された戦略を理解し、地道に勝利を狙いたい。
自分のデッキにおいては、フィニッシャー(相手を倒す決め手となるモンスター)を出すための手順を覚えるのも大切だ。
リンクスでは、スキルを使って簡単に最強のモンスターが出せる。
マスターデュエルでは、自力で素材をそろえる必要がある。
ライフポイント8000点を削り切れるだけのモンスターを展開したい。
そのためには、複数の強力なモンスターを召喚する道筋が重要となる。
ソロモードはその練習にうってつけだ。
デュエルリンクスの予習として
デュエルリンクスでは、1ヶ月ほど先まで、イベントの予告をしている。
そのため、実装されるカードやテーマがある程度わかる。
マスターデュエルには、そのカードの多くが実装されている。
先回りして、カードの使い方をマスターしよう。
そうすれば、デュエルリンクス実装と同時に、対戦で使える。
ところで、ゲームバランスの都合か、同じテーマ内でもリンクスに実装されないカードもある。
そうしたカードを使い、マスターデュエルでフルパワーで戦うのもオススメしたい。