デュエルリンクス初 完全有償デッキ 840円
遊戯王デュエルリンクスでストラクチャーデッキEX「沈黙の魔術師」が販売されている。
これは通常のストラクチャーデッキと違って、無償ジェムでは購入できない。
1個目が480円で、2個目以降が840円と割高だ。
しかし、
- 「沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン」と「封印の黄金櫃(ひつ)」(いずれもUR)が1枚ずつ新規収録
- 既存ボックスに収録されていた「サイレント・マジシャン LV8」(UR)と「マジカル・コンダクター」(SR)が再録
- その他、ボックスを横断して魔力カウンターとレベルモンスターに関するカードが再録
されたお得なデッキである。
今回はこの中から、「沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン」を紹介したい。
「沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン」星4なのに強力
沈黙の魔術師はレベル4なのにも関わらず、強力な3大効果を持っている。
- 自分の手札の枚数につき500ポイント攻撃力をアップする。
- 1ターンに1度、魔法カードの発動を無効にできる。
- 破壊された場合、「サイレント・マジシャン」モンスターをデッキ・手札から条件を無視して特殊召喚できる。
手札の数だけ攻撃力がアップ
このカードの最大の強みは、レベル4なのに攻撃力が4000を越えられるところ。
もともとの攻撃力1000にプラスして、自分の手札1枚につき攻撃力が500ポイントアップする。
「サイレント・マジシャン」モンスターなので、速攻魔法「サイレント・バーニング」が使える。
手札が6枚に増えれば、攻撃力が4000になる。
魔法カードの発動を無効にする
沈黙の魔術師は1ターンに1度だけ魔法カードの発動を無効にできる。
これは「ホルスの黒炎竜 LV8」および「サイレント・ソードマン LV7」の下位互換だ。
1ターンに1度しか無効化できないので、どの効果を無効にするかよく考えて使うこと。
破壊された場合に特殊召喚 LV8にも対応
1つ目の効果に次いでぶっ壊れているのが、破壊された場合にサイレント・マジシャンを特殊召喚できる効果だ。
召喚条件を無視するので、「サイレント・マジシャン LV8」が特殊召喚できる。
沈黙の魔術師が守備表示にされるなどして、相手のターンに戦闘破壊されたとしても、後続でLV8を出すことが可能だ。
効果破壊に関しても、場合の効果なので必ず発動できる。
でも、自分のターン、手札が足りないときにわざと自爆特攻して、攻撃力3500のLV8を特殊召喚するという使い方も考えられる。
「沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン」は自分の手札の枚数によっては攻撃力が4000を超える。
魔法の効果を受けないのではなく、発動を無効にして破壊する。
破壊された場合に、「サイレント・マジシャン LV8」を条件を無視して特殊召喚できる。
注意点
召喚方法は魔法使い族をリリースすることのみ
沈黙の魔術師はフィールド上の魔法使い族をリリースすることでのみ特殊召喚できる。
だが、通常召喚したターンに特殊召喚が可能だ。
似た召喚条件のカードに「ブリザード・プリンセス」がある。
これは、魔法使い族1体でアドバンス召喚するカードなので、原則として通常召喚をしたターンには出せない。
しかし、召喚したターンに相手の罠カード(沈黙の魔術師が苦手とする)を発動できなくするので、心強い。
さらに特殊召喚モンスターではないので、特殊召喚に制限がない。
条件無視の特殊召喚では蘇生できない
沈黙の魔術師の効果で、LV8を条件を無視して特殊召喚した場合、「レベル調整」などで墓地から特殊召喚できない。
「レベルアップ!」なども、正規の手順での特殊召喚ではないので、注意が必要だ。
参考
Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
沈黙の魔術師と「サイレント・マジシャン LV8」の使い分け
沈黙の魔術師の弱みは、すでに発動している永続魔法などには対応できないこと。
すでに発動している「ブレイズ・キャノン—トライデント」を破壊することはできない。
でも、LV8ならその効果を受けない。
LV8の弱みは、魔法カードの発動を許してしまうこと。
相手が効果を受ける魔法カード(「アロマ・ガーデン」など)には弱い。
でも、沈黙の魔術師はその発動を無効にし、破壊できる。
状況に応じて、沈黙の魔術師を自壊させる戦略を取ろう。
「沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン」は、墓地からの特殊召喚ができない。
同じく、「沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン」の効果で特殊召喚された「サイレント・マジシャン LV8」も、墓地から特殊召喚できない。
2体のサイレント・マジシャンの効果ではカバーできる範囲が違うので、使い分けが求められる。
アレンジ例(×22)
今回はこのデッキを2個買って、アレンジしてみた。
サイレント・マジシャンモンスター(×7)
- サイレント・マジシャン LV4×3
- サイレント・マジシャン LV8×2
- 沈黙の魔術師—サイレント・マジシャン×2
その他のモンスター(×6)
正攻法での召喚の補助として、魔力カウンターを置く黒魔力の精製者を採用。
相性のよいゲイシャドウも入れた。
元のストラクチャーデッキには、マジカル・コンダクターとブラッド・マジシャン—煉獄の魔術師—も含まれていたが、今回は使わない。
魔法・罠カード(×9)
- エンペラー・オーダー×1
- カップ・オブ・エース×2
- 銀幕の鏡壁×1
- サイレント・バーニング×3
- レベルアップ!×2
エンペラー・オーダーは召喚に成功した時のモンスターの効果を無効にできる永続罠カード。
「森羅」の一部のカードや「センジュ・ゴッド」を含むさまざまなカードに対抗できる。
発動を無効にされたプレイヤーは1枚ドローするので、サイレント・マジシャン LV4の攻撃力もアップする。
召喚に成功した「場合」の効果は無効化できず、召喚自体も無効にならないので、勘違いしないように。
銀幕の鏡壁を採用したのは、攻撃力の高い相手が攻撃してくるのを想定してのこと。
返り討ちが必要ないなら、万能地雷グレイモヤでもよい。
最後に、サイレント・バーニングのもうひとつの効果:サイレント・マジシャン1枚をデッキから手札に加える効果は、沈黙の魔術師にも対応している。
沈黙の魔術師は原則デッキからの特殊召喚はできないが、手札に加えるのは簡単なのだ。
デッキ破壊以上の力を持ったサイレント・マジシャン
このデッキが出るまでは、デュエルリンクスのサイレント・マジシャンデッキはデッキ破壊での採用が多かったと思う。
しかし、魔法カードを使えなくする、破壊されたらサイレント・マジシャンを特殊召喚するという強力な効果が登場して、正攻法でも十分勝てるようになった。
もちろん、サイレント・バーニングによるデッキアウトも可能だが、ぜひ相手のライフを0にして勝ってみよう。