強力な「聖騎士トリスタン」を使いこなせ
戦士族モンスターと装備魔法カードで構成された「聖騎士」。
そのままであれば通常モンスター扱いだが、「聖剣」装備魔法を装備するとレベルが1上がって、闇属性に変わり効果を得るというカードが多い*1。
聖剣は戦士族モンスターに装備できる装備魔法カードだ。
破壊時、1ターンに1回だけフィールド上の聖騎士に装備しなおせる共通効果を持っている*2。
裏を返せば、ターンに一度だけの破壊耐性を持っており、自分の魔法カードが破壊されるなどの効果を防げるカードだ。
2019年5月にリリースされたMINI BOX「ロード・オブ・シャイニング」では、新カードも追加された。
これを含めて、聖騎士カードを紹介したい。
聖騎士トリスタン:聖剣装備でカードを破壊
1ターンに一度、聖剣を装備した場合に、フィールド上の表側表示のカード1枚を必ず破壊する。
トリスタン1体しかいない場合、トリスタン自身か装備した聖剣を破壊することになるので、注意しよう。
それに加えて、トリスタンがいる限り、相手はトリスタン以外の自分フィールド上の攻撃力1800以下のモンスターを攻撃や効果の対象にできない*3。
1ターンに一度だけ装備モンスターが破壊されない効果を持つ「天命の聖剣」もあるので、うまく使おう。
聖騎士ベディヴィエール:聖剣を付け替え
トリスタンの効果を使う上で最も重要な役割を果たすモンスターだ。
ベディヴィエールの効果は2つあり、
- 召喚時にデッキから聖剣を墓地へ送る。
- 表側表示で存在する限り一度だけ、聖剣の装備対象を入れ替える(相手のターンでも使える)。
聖剣を墓地へ送れば、「旗鼓堂々」の効果で墓地から聖剣をトリスタンに装備できる。
2つ目の効果や旗鼓堂々で聖剣がトリスタンに装備されれば、相手モンスターを破壊できる。
トリスタンを出す布石にも、トリスタンを出した後の処理にも使える万能カードだ。
栄光の聖騎士団:デッキから聖剣を装備
デッキから聖剣を選んで、フィールド上の聖騎士モンスターに装備できる速攻魔法カード。
このカードを使えば、相手ターンでもトリスタンの効果を発動できる。
逆にいえば、相手にトリスタンを表側表示で出されて、伏せカードがある場合は要注意。
「封魔の矢」など、上級モンスターの破壊のケアを忘れずに。
聖騎士伝説の終幕:聖剣装備の聖騎士を墓地から
墓地の聖騎士を特殊召喚し、墓地の聖剣を装備する。相手フィールド上にのみモンスターがいる場合に発動できる通常魔法だ。
この効果を使えば、墓地のトリスタンを蘇生させて、相手フィールド上の表側表示のカードを破壊できる。
0からモンスターの特殊召喚・装備魔法の装備・相手カードの破壊まで持っていけるのは、とても強い。
ただ、通常魔法なので、自分のターンにしか発動できないところが残念である。
旗鼓堂々:墓地から聖剣を装備
聖騎士ではないが、こちらも紹介する。
墓地の装備魔法カードを、装備可能なモンスターに装備する速攻魔法カードである。
装備した魔法はエンドフェイズに破壊されてしまう。
だが、聖剣には「破壊耐性」がある。
そもそも、旗鼓堂々はどのエンドフェイズと言っていない。
一度破壊をまぬがれても、次のエンドフェイズに装備魔法を破壊する。
しかし、その効果で破壊された聖剣がもう一度フィールド上のモンスターに装備された場合、それは聖剣自身の効果で装備されたもの。
旗鼓堂々の効果は受けない。
よって、旗鼓堂々で装備した聖剣が一度破壊されれば、もう一度旗鼓堂々の破壊効果が来ることはない*4。
「聖騎士トリスタン」の効果で、聖剣を装備するたびに相手の表側表示カードを破壊する。
相手のターンでも聖剣を装備でき、相手の上級モンスターなどを除去できる。
魔聖騎士ランスロット:手札・墓地から特殊召喚
自分フィールドの光属性通常モンスターを墓地へ送り、手札・墓地から特殊召喚できる。
聖騎士モンスターをリリースして、聖剣をデッキから手札に加える。
一見そこまで強そうではないが、罠カード「約束の地—アヴァロン—」の発動のカギとなる。
魔聖騎士皇ランスロット:レベル5のシンクロモンスター
レベル5で、召喚条件がチューナー+チューナー以外の聖騎士モンスター1体以上のシンクロモンスターだ。
シンクロ召喚時に、デッキから聖剣を装備できる。
相手モンスターを戦闘破壊したバトルフェイズ終了時に、聖騎士または聖剣カード1枚を手札に加えられる。
ランスロットモンスターなので、アヴァロンの発動のカギになる。
約束の地—アヴァロン—:フィールド全破壊
対象は「アルトリウス」モンスター、「ランスロット」モンスター1体ずつを含む聖騎士モンスター5体。
それらを墓地から除外して、フィールド上のカードを全破壊する。
アルトリウスにはエクシーズモンスターもいるが、通常モンスターの「聖騎士アルトリウス」もいる。
円卓の聖騎士:聖騎士を墓地へ送る補助カード
フィールド・墓地の聖騎士カードの種類に応じて、自分エンドフェイズに効果を発動できるフィールド魔法だ。
聖騎士カードなので、魔法・罠カードも含む。
種類に応じて、可能な効果をすべて発動できる。
だが、特定の効果を発動しない選択も可能だ*5。
例えば、3種類を墓地へ送れば、あとは自動的に聖騎士カードを墓地へ送れる。
聖騎士モンスター4枚を墓地へ送ってターンを譲ると、アヴァロンの発動条件が整う。
フィールド・墓地に6種類以上そろえば、手札から聖騎士モンスターを特殊召喚し、聖剣を装備できる。
トリスタンやパーシヴァルを出せば、効果の発動につなげられる。
スピードデュエルでは、6種類までが現実的と言えるだろう。
その他の聖騎士
- 「聖騎士モルドレッド」は、聖剣を装備している限り、他にモンスターがいない場合にデッキから聖騎士モンスターを守備表示で特殊召喚する効果を得る。
- 同じく「聖騎士ガラハド」は墓地の聖騎士を手札に加え、聖剣を破壊する効果を得る。
- 聖剣を装備した「聖騎士パーシヴァル」は墓地へ送られた場合、墓地の聖剣を手札に加える。通常は装備し直されるが、フィールド上に聖騎士がいない場合や魔法の効果を無効にされた場合などに使える。もちろん、ベディヴィエールの効果で墓地へ送った場合にも。
- 聖騎士の三兄弟は、手札から聖騎士を2体まで特殊召喚できる、エクシーズ召喚向けのカード。墓地の聖騎士カードと聖剣カード合計3枚をデッキに戻し、1枚ドローできる。
「約束の地—アヴァロン—」は5体の聖騎士モンスターを墓地から除外して、フィールド上のすべてのカードを破壊する。
発動には、「ランスロット」モンスターと「アルトリウス」モンスターが必要だ。
レベル1チューナーが必須
聖騎士モンスターはレベル4が多い。
魔聖騎士皇ランスロットのシンクロ召喚には、レベル1のチューナーが必要だ。
湖の乙女ヴィヴィアン:1枚でもシンクロへ
「湖の乙女ヴィヴィアン」は、聖騎士向けのチューナーモンスターだ。
特殊召喚の効果が優秀で、このカードだけでもシンクロに持ち込める。
召喚時に、墓地の聖騎士通常モンスターが特殊召喚できる。
このカードが墓地に存在する場合、フィールドの星5の聖騎士モンスターのレベルを1下げて、蘇生できる。
星1チューナーならなんでもOK
魔聖騎士皇ランスロットは、チューナーに指定がない。
星1で用途が指定されたもの以外であれば、なんでも使える。
例えば、「アンノウン・シンクロン」は、相手フィールドのみにモンスターが存在する場合に特殊召喚できる。
「ダーク・スプロケッター」は闇属性のシンクロ召喚に使われた場合に、相手の表側表示の魔法・罠カードを1枚破壊できる。
基本的には、「湖の乙女ヴィヴィアン」の特殊召喚効果でシンクロに持ち込む。
レベル1のチューナーであれば、なんでも使える。
聖剣の注意点
魔法&罠ゾーンに空きを作る
聖剣を2枚出すと魔法&罠ゾーンが埋まり、空いたスペースがなくなる。
旗鼓堂々および栄光の聖騎士団は発動できなくなる。
その場合、ベディヴィエールの効果で装備カードを移し替えたり、聖騎士モンスターを自爆させて付け替えるしかない。
これらのカードを伏せる場合は、必ず魔法&罠ゾーンに1つ空きを作ろう。
聖剣の対象を移し替えたときの処理
- 聖剣の対象を移し替える聖騎士ベディヴィエールの効果
- 破壊されたときにフィールド上の聖騎士に装備しなおす聖剣の共通効果
これらの効果を使う際に注意してほしいのが、攻撃力のアップ・ダウンの処理だ。
「聖剣アロンダイト」は装備モンスターの攻撃力を下げて、セットされた相手のカードを1枚破壊する。
装備したら直ちに攻撃力が下がるわけではなく、効果を発動しなければ下がらない。
しかし、この効果で攻撃力を下げたモンスターはアロンダイトが破壊されたり、対象が移ったとしても攻撃力は元に戻らない*6。
一方で、「聖剣ガラティーン」は破壊されたら攻撃力が元に戻る*7。
ガラティーンの効果は装備した戦士族モンスターの攻撃力を1000アップし、自分のスタンバイフェイズごとに200ダウンさせるというもの。
装備によって得られる効果という扱いなので、対象を移し替えたり、破壊して装備しなおしたりすることでリセットできるわけだ。
速攻魔法「ダブル・サイクロン」ならガラティーンの効果をリセットしつつ、相手の魔法・罠カードも破壊できる。
「パラレル・ツイスター」も似た効果だが、自分のカードを破壊せずに墓地へ送るので、聖剣の効果が発動しない。
聖剣モンスター「聖剣を抱くギネヴィア」の扱い
聖剣カードはこれまで魔法カードだけだったが、新たにモンスターが登場した。
「聖剣を抱くギネヴィア」は、手札・墓地から聖騎士モンスターに装備できる。
この場合、装備モンスターは300ポイントアップする。
光属性モンスターに装備した場合、モンスターの効果破壊時に身代わりにできる。
闇属性モンスターの場合、ダメージステップ開始時に相手モンスターを破壊し、その後、このカードを破壊する。
このカードを装備することでも、トリスタンなどの効果を発動できる。
魔法カードを発動したわけではないので、「真六武衆—シエン」の効果の範囲外である。
除外されない限り、墓地から何度も装備できるのが怖い。
このカードには、いくつか注意点がある。
他の聖剣カードと違い、自身の効果では聖騎士以外の戦士族には装備できない。
他のカードの効果で装備した場合、攻撃力300ポイントアップの効果は得られない。
聖騎士以外の光属性・闇属性の装備モンスターも、属性によって効果を得る*8。
べディヴィエールの付け替え効果は使えない*9。
裁定が面倒くさい部分もあるが、墓地から装備できる優秀なカードなので、ぜひデッキに入れたい。
「旗鼓堂々」と「栄光の聖騎士団」は魔法&罠ゾーンにもうひとつの空きがないと発動できない。
「聖剣」装備魔法のアップダウンの効果の扱いに要注意。
「聖剣を抱くギネヴィア」は扱いが特殊である。
*1:デュアルモンスターではない。光属性通常モンスターに関する効果を持つ聖騎士もいることから、装備する前の聖騎士モンスターもある程度の重要性を持つ。この記事では詳しく紹介しない。
*2:「◯◯は」と名前で指定されているので、本当に1回だけ。
*3:対象を選択しない効果は受ける。
*4:すでに一度その聖剣が破壊されているターンには、このコンボは使えない。
*5:Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
*6:Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE
*7:Yu-Gi-Oh! TRADING CARD GAME - CARD DATABASE